(仮訳)酸性環境のニュージャージー・パイン・バレンズにおいてスイッチグラスの根から分離された新属新種、Acidomelania panicicola
Walsh, E., Luo, J. & Zhang, N., 2014. Acidomelania panicicola gen. et sp. nov. from switchgrass roots in acidic New Jersey pine barrens. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/106/4/856.short [Accessed February 8, 2017].
【R3-03735】2017/02/08投稿

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3行まとめ

米国ニュージャージー州の荒野においてスイッチグラス (Panicum virgatum) の根から分離された菌を検討し、新属新種Acidomelania panicicolaとして記載した。
本種と類似の高いITS配列が世界各地の貧栄養・酸性の環境において植物の根から分離された菌から得られており、世界的分布が示唆された。
本種はビョウタケ目において単系統の独自のクレードを形成し、DSEの一群であるPhialocephala fortiniiAcephala applanata種複合体 (PAC) に近縁であった。
USA, New Jersey

(新種)

Acidomelania panicicola E. Walsh & N. Zhang
語源…(属名)酸の黒色/(種小名)キビ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Loramyces macrosporus
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくイギリスなどに分布する
本種と異なり生きた植物の根ではなく枯死した植物に生息する
本種と異なりスイッチグラスではなくEquisetum limosumなどを宿主とする
本種と異なり分生子を形成しないとみられる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cadophora spp.
分生子形成様式がフィアロ型
本種よりフィアライドの配列が複雑
Phialocephala spp.
分生子形成様式がフィアロ型
本種よりフィアライドの配列が複雑
本種より分生子形成までの期間が長いことがある
Phialocephala fortinii
植物の根に生息する
分生子形成様式がフィアロ型
本種と異なりスイッチグラスではなくマツ属植物などを宿主とする
本種よりフィアライドの配列が複雑
本種より20°Cでのコロニーの生長が速い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される