(仮訳)タイの淡水環境に産したアクロカリンマ科菌類と新種Acrocalymma bilobatumの導入
Calabon, MS. et al. 2023. Acrocalymmaceae (Pleosporales) from freshwater habitats in Thailand with the introduction of Acrocalymma bilobatum sp. nov. MaxaPress. Available at: https://www.maxapress.com/article/doi/10.48130/SIF-2023-0011 [Accessed September 25, 2023] 【R3-11004】2023/9/25投稿

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3行まとめ

タイ、ターク県において淡水生材生息菌を検討し、採集された1種をAcrocalymma bilobatumとして新種記載した。
本種は分生子の両端に粘液質帽状の付属糸を有することなどで特徴づけられ、同属他種とは分生子のサイズや付属糸の形状が異なっていた。
また、A. aquaticaをタイにおいて再発見し、詳しく調査したほか、A. ficiについても再検討した。
Thailand, Tak, Tha Song Yang, Ban Mae Ja Wang stream

(新種)

Acrocalymma bilobatum M.S. Calabon, E.B.G. Jones & K.D. Hyde
語源…2裂の(分生子の極の付属糸の形状から)
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【よく似た種との区別】
Acrocalymma ampeli
分生子の形状が類似している
分生子の両端に粘液質の付属糸を有する
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子頂部の付属糸が半球形~2裂する
本種と異なり分生子基部の付属糸が粘液質でフレア状
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIではなくIIIに含まれる)
Acrocalymma bipolare
分生子の形状が類似している
分生子の両端に粘液質の付属糸を有する
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(クレードIに含まれる)
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の粘液質の付属糸が水中で糸状に伸長する
本種と異なり分生子の付属糸が油滴で満たされる
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Acrocalymma medicaginis
分生子の形状が類似している
分生子の両端に粘液質の付属糸を有する
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(クレードIに含まれる)
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子頂部の付属糸が球形~半球形またはヘルメット形
本種と異なり分生子基部の付属糸が先細りで短く、半球形~円筒形である
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(ターク県新産種)

Acrocalymma aquaticum Huang Zhang & K.D. Hyde
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(その他掲載種)

Acrocalymma fici P.W. Crous & T. Trakunyingcharoen
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