(仮訳)マングローブの生息地に産した新属新種Acuminatispora palmarum
Zhang, S-N. et al. 2018. Acuminatispora palmarum gen. et sp. nov. from mangrove habitats. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-018-1433-2 [Accessed February 28, 2024] 【R3-11471】2024/2/28投稿

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3行まとめ

タイのマングローブ林においてヤシの葉柄や葉軸に生じた菌を検討し、新属新種Acuminatispora palmarumとして記載した。
本種は子嚢果が深く埋生し、子嚢に長い柄を有し、子嚢胞子が褐色紡錘形で末端細胞が鋭いか細く尖ることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でプレオスポラ目クレードにおいて独自の系統を形成したが、科の位置づけは不明であった。
Thailand, Ranong, Ngao Mangrove Forest Research Center

(新種)

Acuminatispora palmarum S.N. Zhang, K.D. Hyde & J.K. Liu
語源…(属名)尖った胞子(子嚢胞子の形状から)/(種小名)ヤシの
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【よく似た種との区別】
Coronopapilla mangrovei
子嚢果が埋生する
子嚢胞子が褐色
子嚢胞子の末端が先細りになる
子嚢胞子の隔壁数が3
本種と異なり子嚢において子嚢胞子が2-3列ではなく1列で配列する
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく楕円形
本種と異なり子嚢胞子の末端細胞が鋭いか狭く尖るのではなく末端が先細りで丸い
本種と異なり子嚢胞子が厚壁
Passeriniella savoryellopsis
マングローブに関連する
子嚢果が埋生する
子嚢胞子が褐色
子嚢胞子の末端が先細りになる
子嚢胞子の隔壁数が3
本種と子嚢の胞子数が異なる
本種と異なり子嚢において子嚢胞子が2-3列で配列するという特徴を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが明らかに大きい
本種と子嚢胞子の二次隔壁の位置が異なる
複数遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される