(仮訳)スポローミア科への追加:レダマ属植物に発生したSparticolaおよびForliomycesの2新属
Phukhamsakda, C. et al., 2016. Additions to Sporormiaceae: Introducing two novel genera, Sparticola and Forliomyces, from Spartium. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/full/10.7872/crym/v37.iss1.2016.75 [Accessed July 4, 2016].
【R3-03077】2016/07/04投稿

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3行まとめ

イタリアにおいてレダマの枯茎から分離された菌を検討し、SparticolaおよびForliomycesの2新属に計3新種を記載した。
複数遺伝子に基づく分子系統解析の結果、両属はスポローミア科クレードにおいて姉妹群を形成した。
また、Massariosphaeria triseptataSparticola属に移した。
Italy, Forlì-Cesena, Collina di Pondo–Santa Sofia

(新種)

Forliomyces uniseptata Phukhamsakda, Camporesi & K.D. Hyde
語源…(属名)フォルリの菌/(種小名)単隔壁の(分生子の形態から)
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Italy, Forlì-Cesena Province, Modigliana, Montebello

(新種)

Sparticola forlicesenae Wanasinghe, Phukhamsakda, Camporesi & K.D. Hyde
語源…(属名)レダマ属に生息する/(種小名)フォルリ=チェゼーナの
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【よく似た種との区別】
Sparticola junci
イタリアに分布する
レダマを宿主とする
子嚢果が球形~類球形
子嚢に短い柄を有する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢果の殻壁が多角菌組織からなる
子嚢果内菌糸系の幅の範囲が重なる
子嚢果内菌糸系が分岐する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が埋生~半破出性ではなく埋生する
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種より孔口が短い
本種より孔口の幅が広い
本種より子嚢の幅が狭い
本種と異なり子嚢が棍棒形~円筒形ではなく類長楕円形~棍棒形
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で重なり合う1-2列ではなく部分的に重なり合う2列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が屈曲状紡錘形ではなく卵形~楕円形
本種と異なり子嚢胞子が帯黄褐色~褐色ではなく帯黄色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-6(-9)ではなく3
本種より子嚢果の殻壁が薄い
本種と異なり子嚢果の殻壁が7-8層ではなく2-3層からなる
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sparticola triseptata
子嚢に短い柄を有する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢果の殻壁の厚さの範囲が重なる
子嚢果の殻壁が7-8層からなる
子嚢果内菌糸系が分岐する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくスイスなどに分布する
本種と異なりレダマではなくTofieldia calyculataを宿主とする
本種と異なり子嚢果が埋生~半破出性ではなく埋生する
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり子嚢果が球形~類球形ではなく球形
本種より孔口の丈が高い
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種と異なり子嚢が棍棒形~円筒形ではなく円筒形
本種と異なり子嚢の柄が塊茎状
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で重なり合う1-2列ではなく僅かに重なり合う1列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が帯黄褐色~褐色ではなく帯赤褐色~褐色
本種と異なり子嚢胞子が屈曲状紡錘形ではなく楕円形で頂部および基部が僅かに円錐形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-6(-9)ではなく3
本種より子嚢果内菌糸系の幅が狭い
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Italy, Forlì-Cesena Province, Monte Mirabello-Predappio

(新種)

Sparticola junci Phukhamsakda, Camporesi & K.D. Hyde
語源…レダマ (Spartium junceum) の
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【よく似た種との区別】
Sparticola forlicesenae
イタリアに分布する
レダマを宿主とする
子嚢果が球形~類球形
子嚢に短い柄を有する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢果の殻壁が多角菌組織からなる
子嚢果内菌糸系の幅の範囲が重なる
子嚢果内菌糸系が分岐する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が埋生するのではなく埋生~半破出性
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種より孔口が長い
本種より孔口の幅が狭い
本種より子嚢の幅が広い
本種と異なり子嚢が類長楕円形~棍棒形ではなく棍棒形~円筒形
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で部分的に重なり合う2列ではなく重なり合う1-2列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が卵形~楕円形ではなく屈曲状紡錘形
本種と異なり子嚢胞子が帯黄色ではなく帯黄褐色~褐色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく5-6(-9)
本種より子嚢果の殻壁が厚い
本種と異なり子嚢果の殻壁が2-3層ではなく7-8層からなる
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sparticola triseptata
子嚢果が埋生する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢に短い柄を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子の隔壁数が3
子嚢果内菌糸系が偽側糸からなる
子嚢果内菌糸系が分岐する
子嚢果内菌糸系に隔壁を有する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくスイスなどに分布する
本種と異なりレダマではなくTofieldia calyculataを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり子嚢果が球形~類球形ではなく球形
本種より孔口の丈が高い
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種と異なり子嚢が棍棒形~類長楕円形ではなく円筒形
本種と異なり子嚢の柄が塊茎状
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で部分的に重なり合う2列ではなく僅かに重なり合う1列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が帯黄色ではなく帯赤褐色~褐色
本種と異なり子嚢胞子が卵形~楕円形ではなく楕円形で頂部および基部が僅かに円錐形
本種より子嚢果の殻壁が厚い
本種と異なり子嚢果の殻壁が2-3層ではなく7-8層からなる
本種より子嚢果内菌糸系の幅が狭い
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Sparticola triseptata (Leuchtm.) Phukhamsakda, & K.D. Hyde
旧名:Massariosphaeria triseptata Leuchtm.
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【よく似た種との区別】
Sparticola forlicesenae
子嚢に短い柄を有する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢果の殻壁の厚さの範囲が重なる
子嚢果の殻壁が7-8層からなる
子嚢果内菌糸系が分岐する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスイスなどではなくイタリアに分布する
本種と異なりTofieldia calyculataではなくレダマを宿主とする
本種と異なり子嚢果が埋生するのではなく埋生~半破出性
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり子嚢果が球形ではなく球形~類球形
本種より孔口の丈が低い
本種より子嚢が短い
本種より子嚢の幅が広い
本種と異なり子嚢が円筒形ではなく棍棒形~円筒形
本種と異なり子嚢の柄が塊茎状でない
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で僅かに重なり合う1列ではなく重なり合う1-2列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が帯赤褐色~褐色ではなく帯黄褐色~褐色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形で頂部および基部が僅かに円錐形ではなく屈曲状紡錘形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく5-6(-9)
本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sparticola junci
子嚢果が埋生する
子嚢に眼房構造を有する
子嚢に短い柄を有する
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子の隔壁数が3
子嚢果内菌糸系が偽側糸からなる
子嚢果内菌糸系が分岐する
子嚢果内菌糸系に隔壁を有する
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスイスなどではなくイタリアに分布する
本種と異なりTofieldia calyculataではなくレダマを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり子嚢果が球形ではなく球形~類球形
本種より孔口の丈が低い
本種より子嚢が短い
本種より子嚢の幅が広い
本種と異なり子嚢が円筒形ではなく棍棒形~類長楕円形
本種と異なり子嚢の柄が塊茎状でない
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で僅かに重なり合う1列ではなく部分的に重なり合う2列で配列する
本種と異なり子嚢胞子が帯赤褐色~褐色ではなく帯黄色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形で頂部および基部が僅かに円錐形ではなく卵形~楕円形
本種より子嚢果の殻壁が薄い
本種と異なり子嚢果の殻壁が7-8層ではなく2-3層からなる
本種より子嚢果内菌糸系の幅が広い
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される