(仮訳)台湾の菌類相への追加 (1):新科ネオマッサリア科
Ariyawansa, HA., Jaklitsch, WM. & Voglmayr, H. 2018. Additions to Taiwan fungal flora 1: Neomassariaceae fam. nov. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/crypto-myco2018-v39f3a6.pdf [Accessed May 30, 2020] 【R3-07363】2020/5/30投稿

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3行まとめ

台湾台北市においてツツジ属植物の枯幹に生じた腐生菌の一種を検討し、Neomassaria formosanaとして新種記載した。
本種は子嚢果が埋生~破出性で乳頭突起を有し、子嚢が円筒形~長楕円形、子嚢胞子が無色紡錘状~楕円形で2細胞からなることなどで特徴づけられた。
分子系統解析の結果を基に、プレオスポラ目において新科ネオマッサリア科を提唱した。
台湾台北市信義区

(新種)

Neomassaria formosana Ariyawansa, Jaklitsch & Voglmayr
語源…台湾の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neomassaria fabacearum
nrLSU+nrSSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりツツジ属ではなくHippocrepis属植物などを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種ほど子嚢胞子が紡錘状でない
本種と異なり子嚢胞子に粘液質の鞘を伴う
本種と異なり子嚢胞子に4-6つの大きな油滴を含むという特徴を欠く
nrLSU+nrSSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される