(仮訳)米国東部産の新種、Alessioporus rubriflavus
Frank, JL., Bessette, AR. & Bessette, AE., 2017. Alessioporus rubriflavus (Boletaceae), a new species from the eastern United States. North American Fungi. Available at: http://134.121.5.83/index.php/pnwfungi/article/view/1478 [Accessed March 5, 2017].
【R3-03810】2017/03/05投稿

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3行まとめ

米国東部、ニューヨーク州からサウスカロライナ州にかけての地域で採集された菌を検討し、Alessioporus rubriflavusとして新種記載した。
本種は傘が帯赤褐色の混じる黄色で、管孔が黄色、柄が黄色で表面が網目状であり、傷つくと青変することなどで特徴づけられた。
本種はイタリア以外から初めて報告されたAlessioporus属菌となった。
United States, Georgia, Elbert County, Ruckersville Road

(新種)

Alessioporus rubriflavus J.L. Frank, A.R. Bessette & A.E. Bessette
語源…赤色と黄色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Boletus flavissimus
米国に分布する
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく明るい黄色で赤色を帯びない
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く
本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
Butyriboletus brunneus
柄表面に網目模様を有する
肉が傷つくと青変する
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく黄褐色、帯赤褐色、オリーブ褐色
本種と異なり柄が頂部が明るい黄色またはほぼ全体が暗ワイン赤色~赤褐色なのではなく黄色で下部が赤色
本種と異なり肉が明るい黄色ではなく淡黄色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Butyriboletus roseopurpureus
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく帯桃紫色~暗紫赤色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Boletus speciosus(アカジコウ)
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなくばら桃色~明るいばら赤色で成熟すると橙赤色~帯桃褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Neoboletus pseudosulphureus
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく明るい黄色で成熟すると鈍黄色~黄褐色となり典型的には特に中央部が帯褐赤色~褐色を帯びる
本種と異なり柄が頂部が明るい黄色またはほぼ全体が暗ワイン赤色~赤褐色なのではなく黄色で時に基部付近が赤色を帯びる
本種と異なり柄表面に網目模様を通常欠く(時に上部に有する)
本種より担子胞子のサイズが小さい
Boletus aureissimus
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく黄色
本種と異なり柄が頂部が明るい黄色またはほぼ全体が暗ワイン赤色~赤褐色なのではなく黄色であり赤色を帯びない
本種より担子胞子のサイズが小さい
Xerocomellus truncatus
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子実体の形状が細長い
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く
Xerocomellus chrysenteron(キッコウアワタケ)
米国東部に分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子実体の形状が細長い
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く
Xerocomus subtomentosus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が帯赤褐色の混じる黄色ではなく鈍褐色
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alessioporus ichnusanus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくイタリアに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される