(仮訳)サッカロマイセス門の新分類群、新属/新組み合わせAlloascoidea hylecoeti、新組み合わせAlloascoidea africana、新種Ascoidea tarda、および新組み合わせNadsonia starkeyi-henricii
Kurtzman, CP. & Robnett, CJ., 2013. Alloascoidea hylecoeti gen. nov., comb. nov., Alloascoidea africana comb. nov., Ascoidea tarda sp. nov., and Nadsonia starkeyi-henricii comb. nov., new members of the Saccharomycotina (Ascomycota). FEMS yeast research. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1567-1364.12044/full [Accessed April 2, 2015].
【R3-01699】2015/04/03投稿

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3行まとめ

複数遺伝子に基づく分子系統解析により、Ascoidea属が2つの異なる遠縁の系統に分かれることが示された。
その片方に対して新属Alloascoidea(および新科アロアスコイデア科)を設立し、Al. africanaおよびAl. hylecoetiを本属に移した。
また、Schizoblastosporion starkeyi-henriciiNadsonia属に移した。
Kansas State University, Manhattan, Kansas, USA

(新種)

Ascoidea tarda Kurtzman & Robnett
語源…遅い(生長が遅いことから)
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【よく似た種との区別】
Ascoidea rubescens
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(nrSSUの塩基配列が同一)
本種と異なりイヌリン、スクロース、ラフィノース、メリビオース、ガラクトース、ラクトース、トレハロース、マルトース、メレジトース、メチル-α-グルコシド、水溶性デンプン、セロビオース、L-ラムノース、D-キシロース、D-アラビノース、d-リボース、グリセロール、エリトリトール、リビトール、D-マンニトール、D-グルシトール、myo-イノシトールを資化可能
本種と異なりDL-乳酸を資化不能
本種と異なり25-30℃で生育可能
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域に16/5塩基の置換/インデル、EF1-αに19塩基の置換、RPB1に74塩基の置換、RPB2に56塩基の置換)
Ascoidea asiatica
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトレハロース、メレジトース、水溶性デンプン、セロビオース、サリシン、L-ソルボース、D-キシロース、メタノール、グリセロール、D-グルシトール、D-グルコサミンを資化可能
本種と異なり25℃で生育可能

(新組み合わせ)

Alloascoidea hylecoeti (Batra & Francke-Grosmann) Kurtz-man & Robnett
語源…(属名)異なるAscoidea
旧名:Ascoidea hylecoeti Batra & Francke-Grosmann
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【よく似た種との区別】
Alloascoidea africana
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース、DL-乳酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、メレジトース、水溶性デンプン、セロビオース、L-ソルボース、L-ラムノース、D-キシロース、L-アラビノース、メタノール、リビトール、D-マンニトール、D-グルシトール、コハク酸、D-グルコサミンを資化不能
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Alloascoidea africana (Batra & Francke-Grosmann) Kurtzman & Robnett
旧名:Ascoidea africana Batra & Francke-Grosmann
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【よく似た種との区別】
Alloascoidea hylecoeti
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメリビオース、メレジトース、水溶性デンプン、セロビオース、L-ソルボース、L-ラムノース、D-キシロース、L-アラビノース、メタノール、リビトール、D-マンニトール、D-グルシトール、コハク酸、D-グルコサミンを資化可能
本種と異なりガラクトース、DL-乳酸を資化不能
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Nadsonia starkeyi-henricii (Ciferri) Kurtzman & Robnett
旧名:Schizoblastosporion starkeyi-henricii Ciferri
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【よく似た種との区別】
Nadsonia commutata
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Nadsonia fulvescens
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+nrSSU+SSU+EF-1a+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される