(仮訳)マレーシアにおいてトウガラシの葉に斑点を生じる新種Alternaria capsicicola
Nasehi, A., et al., 2014. Alternaria capsicicola sp. nov., a new species causing leaf spot of pepper (Capsicum annuum) in Malaysia. Mycological Progress. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-014-0991-1 [Accessed June 6, 2014].
【R3-00785】2014/06/07投稿

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3行まとめ

マレーシア・パハン州の温室でトウガラシの葉の斑点から分離された菌を、Alternaria capsicicolaとして新種記載した。
gpd+Alt a1+カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で、本種は形態が類似するA. tomatoA. burnsiiと顕著に異なるクレードを形成した。
接種試験で、本種がトウガラシの葉に斑点を生じる病原菌であることが示された。

※本論文のエラッタが公開されている(ホロタイプ標本の情報)。

Malaysia, Pahang, Cameron highlands

(新種)

Alternaria capsicicola A. Nasehi, J. Kadir & F. Abed-Ashtiani
語源…トウガラシ属に生える
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria tomato
分生子の形状が類似している
分生子に長い嘴を持つ
gpd+Alt a1+カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁(gpdおよびカルモジュリン遺伝子の配列類似度99%)
本種と異なりトウガラシではなくトマトなどを宿主とする
本種より分生子のサイズ(特に幅)が大きい
本種より分生子の嘴が長い
本種と異なり分生子の横隔壁の数が3-7ではなく6-9
本種と異なり分生子の縦隔壁の数が0-1ではなく1-2
本種と異なり分生子が鎖生しない
gpd+Alt a1+カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(Alt a1遺伝子の配列類似度97%)
Alternaria burnsii
分生子が単生または短く鎖生する
gpd+Alt a1+カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁(gpdおよびカルモジュリン遺伝子の配列類似度99%)
本種と異なりナス科のトウガラシではなくクミン、セロリ、Bunium persicumなどセリ科植物を宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子に嘴を欠く
本種と異なり分生子の横隔壁の数が3-7ではなく5-8
gpd+Alt a1+カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(Alt a1遺伝子の配列類似度96%)