(仮訳)中国においてリンゴ果実に斑点病を引き起こす新種の病原菌、Alternaria malicola
Dang, J-L. et al., 2018. Alternaria malicola sp. nov., a New Pathogen Causing Fruit Spot on Apple in China. Plant Disease. Available at: https://apsjournals.apsnet.org/doi/abs/10.1094/PDIS-07-17-1027-RE?journalCode=pdis [Accessed June 10, 2019] 【R3-06298】2019/6/10投稿

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3行まとめ

中国陝西省において斑点病に罹病したリンゴ果実から分離された菌を検討し、Alternaria malicolaとして新種記載した。
本種はin vitroでもリンゴの葉および心皮に病徴を引き起こした。
本種はリンゴの”black dot”、”Alternaria leaf blotch”、および”moldy core”の3病害全てに潜在的に関係していると推測された。
中国陝西省咸陽市乾県

(新種)

Alternaria malicola G. Y. Sun & Jiling Dang
語源…リンゴ属に生息する
※本種は2019年6月10日現在、MycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Alternaria alternariae
分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3
本種より分生子柄が長い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が球状または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状~広倒卵状
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または僅かに疣状
GAPDH+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria obovoidea
分生子のサイズの範囲が重なる
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく広倒卵状で基部が明瞭に尖る
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横3-4、縦または斜め1-4
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく点状~疣状
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria terricola
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状~広楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-2、縦または斜め0-1
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または僅かに疣状
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium allii-tuberosi
分生子のサイズの範囲が重なる
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-3、縦または斜め0-3
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium chartarum
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりリンゴ属ではなくコナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり宿主の葉に壊死症状を引き起こす
本種より分生子柄が長い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく楕円形または倒卵状
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-4、縦または斜め0-2
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium consortiale
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状または長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-5、縦または斜め1-4
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または僅かに小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium dauci
分生子のサイズの範囲が重なる
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状または球状
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-2、縦または斜め1-2
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく密な小瘤状~水疱状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium multiforme
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状または球状
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-2、縦または斜め1-2
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく密な小瘤状~水疱状
Ulocladium oudemansii
分生子のサイズの範囲が重なる
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく倒卵状~広楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横3-5、縦または斜め0-2
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium zantedeschiae
分生子のサイズの範囲が重なる
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子が球形または楕円形~長楕円形で頂部が僅かに尖るのではなく楕円形または倒卵状
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横1-5、縦または斜め1-5
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium capsici
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
Ulocladium leve
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
Ulocladium consortiale
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium oblong-obovoideum
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりリンゴではなくレモン、オレンジなどを宿主とする
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium sorghi
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium castaneae
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium populi
分生子表面の装飾が類似している
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横3-6、縦1-4
Alternaria cantlous
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりリンゴではなくキュウリ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria subcucurbitae
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりリンゴではなくウラジロアカザなどを宿主とする
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+RPB2+TEF1およびGAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium microsporum
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が疣状または密な小瘤状ではなく平滑または小疣状
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium lignicola
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横3-6
Ulocladium gpagarwalii
本種と異なり分生子の隔壁数が横1-5、縦または斜め1-3なのではなく横0-3
Ulocladium arborescens
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が分枝せず鎖生するのではなく分枝する鎖をなすか単生する
本種と異なり二次分生子柄から二次胞子を形成することがある
GAPDH+Alta1+MAT1-2-1+AGAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される