2019年7月28日 (仮訳)パキスタン産のテングタケ属Amanitina亜属Validae節の新種、Amanita ahmadii Jabeen, S. et al., 2019. Amanita ahmadii, a new species of Amanita subgenus Amanitina section Validae from Pakistan. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/31819/ [Accessed July 27, 2019] 【R3-06442】2019/7/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンの針葉樹林で採集された菌を検討し、Amanita ahmadiiとして新種記載した。 本種は傘が帯灰褐色~褐色で豊富な被膜を伴い、縁部が亀裂状、柄がクリーム色で基部が塊茎状、担子胞子が球形~広楕円形でアミロイド、菌糸にクランプを欠くことなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析で、Amanitina亜属Validae節クレードにおいて独自の系統を形成した。 Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Malakand division, Swat district, Mashkun (新種) Amanita ahmadii Jabeen, I. Ahmad, Kiran, J. Khan & Khalid 語源…パキスタンの菌学者、Sultan Ahmad氏に献名 【よく似た種との区別】 Amanita fritillaria 傘が帯灰色~帯褐灰色 傘表面に外被膜の疣状の名残を伴う ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく中国、韓国などに分布する 本種と異なり担子胞子が球形~広楕円形ではなく楕円形 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita fritillaria f. malayensis 本種と異なりパキスタンではなくシンガポールおよび中国などに分布する 本種と異なり傘が帯灰褐色~褐色ではなく淡い帯灰琥珀色~暗琥珀色 Amanita franchetii f. queletii 本種より柄が黄色を帯びる 本種と異なり柄基部の塊茎が老成すると赤変する Amanita augusta ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく北米西部などに分布する 本種と異なり傘が帯灰褐色~褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が黄色 本種と異なり担子胞子が球形~広楕円形ではなく楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita castanea ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくタイなどに分布する 本種と異なり傘が帯灰褐色~褐色ではなく中央部が暗褐色で縁部にかけて淡褐色~帯褐橙色 本種と異なり傘表面が粘性を帯び絹状光沢がある 本種と異なり傘表面の外被膜の名残がほとんどの場合縁部にかけて分布し、稀に中央部に分布する 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が灰色~帯褐灰色、帯赤褐色~帯灰褐色 本種と異なり傘表面のが被膜の名残が疣状または小型パッチ状の羊毛状 本種と異なり担子胞子が球形~広楕円形ではなく球形 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita citrinoindusiata ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する 本種と異なり傘が帯褐灰色、灰色~暗灰色 本種と異なりつばがレモン色~帯黄色 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita excelsa(キリンタケ) 傘が灰褐色 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく中国、ドイツなどに分布する 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が穀粉状で不規則かつ永存性を欠くパッチ状をなす 本種と異なりつぼが淡黄褐色 本種と異なりつぼが2-5本の帯状をなす 本種と異なり担子胞子が球形~広楕円形ではなく広楕円形~楕円形で時に長形 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される