(仮訳)エクアドル産の新種Amanita chocoana
Wartchow, F. & Gamboa-Trujillo, JP., 2012. Amanita chocoana – a new species from Ecuador. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000121/00000001/art00047?crawler=true [Accessed July 2, 2015].
【R3-01974】2015/07/03投稿

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3行まとめ

エクアドル、エスメラルダス県のチョコ・バイオームで採集された菌を検討し、Amanita chocoanaとして新種記載した。
本種はVaginatae節に含まれ、傘に扇畳み状の溝線および先端が帯黄色の帯灰色ピラミッド状の疣を伴うことなどで特徴づけられた。
本種はエクアドルから報告された3番目のテングタケ属菌となった。
Ecuador, Prov. Esmeraldas, Mun. Esmeraldas, Bilsa Biological Station

(新種)

Amanita chocoana Wartchow
語源…チョコ(・バイオーム)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita colombiana
同じVaginatae節に含まれる
傘縁部に扇畳み状の溝線を有する
傘表面にピラミッド状の被膜の名残を伴う
本種と異なりエクアドルではなくコロンビアに分布する
本種と異なりおそらくコナラ属植物を宿主とする
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなく鈍い帯褐オリーブ色
本種と異なり傘表面の被膜の名残が類白色から基部が灰色、頂部が帯黄褐色になるのではなく、帯赤黄色から暗い帯赤褐色~黒褐色となる
本種と異なり子実下層に含まれる要素がやや膨大~膨大するのではなく膨大しない~僅かに膨大する
本種より担子胞子の幅が広い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形
Amanita cinctipes
同じVaginatae節に含まれる
傘表面にピラミッド状の疣を伴う
本種と異なりエクアドルではなくマレーおよびシンガポールに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなく淡い帯灰色~鼠色
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形
Amanita ceciliae(テングツルタケ)
同じVaginatae節に含まれる
本種と異なりエクアドルではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなく黄褐色でのちに暗色になる
本種と異なり被膜の名残が類白色から基部が灰色、頂部が帯黄褐色になるのではなく、汚灰白色~帯黒色
本種と異なり傘縁部に扇畳み状の溝線ではなく短い条線を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
Amanita sororcula
同じVaginatae節に含まれる
本種と異なりエクアドルではなくコロンビアに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなく帯白灰色~帯黄褐灰色
本種と異なり傘表面にピラミッド状の疣ではなく圧着したパッチを伴う
本種より担子胞子の幅が広い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形
Amanita antillana
同じVaginatae節に含まれる
担子胞子の形態が類似している
傘表皮が高度にゼラチン化する
本種と異なりエクアドルではなくトリニダードおよびマルティニークに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり被膜の名残が粉状
本種より担子胞子のQ値の範囲が小さい
本種と傘表皮の菌糸の形態が異なる
本種と異なり被膜の菌糸の細胞が有色ではなく無色
本種と異なり被膜の菌糸が厚壁ではなく薄壁
Amanita calopus
同じVaginatae節に含まれる
傘が褐色系
本種と異なりエクアドルではなく中央アフリカに分布する
本種と異なり傘表面の被膜の名残が類白色から基部が灰色、頂部が帯黄褐色になるのではなく、帯桃灰色
本種と異なり傘表面の被膜の名残がピラミッド状ではなく綿毛状~羊毛状
本種より柄が細長い
本種と異なり子実下層が偽柔組織状
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種より担子胞子の形状が細長い
Amanita conicogrisea
同じVaginatae節の特徴を有する
担子胞子のサイズがいくぶん類似している
本種と異なりエクアドルではなくオーストラリアに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~褐色ではなく鈍クリーム色~クリーム灰色
本種と異なり傘表面の被膜の名残が類白色から基部が灰色、頂部が帯黄褐色になるのではなく、傘と同色
本種と異なり傘表面の被膜の名残がピラミッド状ではなく円錐形
本種と異なり傘縁部に扇畳み状の溝線ではなく僅かに条線を有する
本種より柄が細長い
本種と異なり柄上部に繊維状の被膜の名残を伴う
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種より被膜の菌糸の細胞が小さい
本種と異なり被膜の菌糸の細胞が有色ではなくおそらく無色
Amanita craseoderma
エクアドルに分布する
子実下層が細胞状
本種と異なりエクアドルのみではなくブラジルにも分布する
本種と異なり傘表面の被膜の名残が非常に小さい
本種と異なり傘表面の被膜の名残が類白色から基部が灰色、頂部が帯黄褐色になるのではなく、暗灰褐色
本種と異なり傘表面の被膜の名残がピラミッド状ではなく不規則形
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形
本種と異なり傘表皮がやや棍棒形の末端要素からなる
本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない