(仮訳)パキスタン産のVaginatae節の新種、Amanita mansehraensis
Saba, M. et al., 2019. Amanita mansehraensis, a new species in section Vaginatae from Pakistan. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.409.4.1 [Accessed November 14, 2019] 【R3-06770】2019/11/14投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州のマツ林に発生した菌を検討し、Amanita mansehraensisとして新種記載した。
本種は傘が淡褐色または淡い帯灰オリーブ色で亀裂状、つぼが袋状、担子胞子が類球形~楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種はnrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で3種の南アジア産の種と近縁であり、いずれとも形態的に異なっていた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa, Mansehra District, Batrasi

(新種)

Amanita mansehraensis Saba, Haelew. & Khalid
語源…マンセラ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita brunneofuliginea
南アジアに分布する
森林に発生する
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種と異なり傘が淡褐色または淡い帯灰オリーブ色ではなく暗褐色~褐黒色
本種より担子胞子のサイズが大きい
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita pseudovaginata(カブラツルタケ)
南アジアに分布する
森林に発生する
傘の色が類似している
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく日本、中国などに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり襞の間隔がやや疎
本種よりつぼが柄を覆う部分が短い
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita glarea
パキスタンに分布する
同じマツ属植物を宿主とする
形態的に類似している
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりモミ属植物およびヒマラヤスギが宿主として知られている
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita supravolvata
同じマツ属植物を宿主とする
ITS領域の塩基配列が類似している
本種と異なりパキスタンではなくフランスなどに分布する
本種と異なり傘が淡褐色または淡い帯灰オリーブ色ではなく淡灰色
本種と異なりつぼが柄の大部分を覆う
本種より担子胞子のサイズがやや大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく広楕円形~楕円形