(仮訳)アマゾンのカンピナラーナに産した新種、Amanita tenacipulvis
Wartchow, F., 2015. Amanita tenacipulvis, a new species from Amazonian campinarana. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd67/syd67_content.htm [Accessed November 20, 2015].
【R3-02426】2015/11/30投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

アマゾンのカンピラナーナ植生で採集されたテングタケ属の標本を検討し、Amanita tenacipulvisとして新種記載した。
本種はカンピラナーナ植生において見出された4番目のテングタケ属菌であり、塊茎を欠く点などからツルタケ節に含められた。
本種は他のツルタケ節の種と異なり、外被膜が粉状~小粒状で傘に残り、柄の基部にも杯状に残ることなどで特徴づけられた。
Brazil, Amazonas, Manaus, Road Manaus to Caracaraí km 45

(新種)

Amanita tenacipulvis Wartchow
語源…固く握る粉に覆われた(外被膜の性質から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita basiana
同じツルタケ節に含まれる
傘表面に粉状の被膜の名残を有する
本種と異なりカンピラナーナ植生における分布が知られていない
本種と異なり傘が暗橙色ではなくはじめ淡灰色、のちに帯褐灰色または帯黄褐色になる
本種と異なり柄に外被膜が脆い層をなす
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形
Amanita friabilis
同じツルタケ節に含まれる
傘表面に粉状の被膜の名残を有する
本種と異なりカンピラナーナ植生における分布が知られていない
本種と異なり傘が暗橙色ではなく帯褐色
本種と異なり傘に灰色の疣状の被膜を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
Amanita hyperborea
同じツルタケ節に含まれる
傘表面に粉状の被膜の名残を有する
本種と異なりブラジルではなくロシアに分布する
本種と異なり傘が暗橙色ではなく白色
本種と異なり傘に円錐形の疣を有する
本種と異なり柄が類白色で基部が橙色なのではなく白色
本種と異なり柄の基部にフェルト状~密に細かい綿毛状の被膜の名残を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
Amanita xerocybe
ブラジル、アマゾンに分布する
同じカンピラナーナ植生に発生する
担子胞子のQ値の範囲が重なる
傘表面に外被膜が粉状の層をなす
本種と異なり柄の基部が明瞭な塊茎状
本種と異なり永続性の内被膜を有する
本種と異なり杯状の外被膜を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい