2018年8月5日 (仮訳)新種Amanita tullossianaおよびテングタケ属2新産種 Hosen, MI. et al., 2018. Amanita tullossiana, a new species, and two new records of Amanita. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/26420/download/pdf/ [Accessed August 4, 2018]. 【R3-05369】2018/8/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ウッタラーカンド州の広葉樹林で採集された菌を検討し、Amanita tullossianaとして新種記載した。 本種は傘が灰色~帯褐灰色で羊毛状~類フェルト状の外被膜の名残に覆われ、柄が根状で基部が数列の鱗片に覆われ、担子胞子が広楕円形~楕円形であることなどで特徴づけられた。 また、Lepidella節のA. griseoverrucosaおよびA. virgineoidesをインド新産種として報告した。 India, Uttarakhand, Rudhraparyag district, Baniyakund (新種) Amanita tullossiana Mehmood, Iqbal Hosen, K. Das & R.P. Bhatt 語源…Rodham E. Tulloss博士に献名 【よく似た種との区別】 Amanita griseofarinosa(コナカブリテングタケ) 本種と異なりインドではなく日本などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく淡い帯黄灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が羊毛状~類フェルト状ではなく穀粉状~綿毛状 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子のQ’値が小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく類球形~広楕円形 Amanita lutescens(イロガワリヘビキノコ) 本種と異なりインドではなく日本などに分布する 本種と異なり子実体が中型~大型ではなく小型~中型 本種より子実体の幅が狭い 本種と異なり肉が切断されたり傷ついたりすると黄変する 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい Amanita pelioma 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく帯灰オリーブ色~淡い帯褐色 本種と異なり襞が白色ではなく顕著な褐色 本種と異なりつぼが傷つくと顕著な青緑色に変色する 本種より担子胞子のQ’値が大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形~長形 Amanita odorata 本種と異なりインドではなくコンゴ民主共和国などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく帯灰オリーブ褐色 本種と異なり襞が白色ではなく帯桃白色 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形~円筒形 Amanita vestita 担子胞子が広楕円形~楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくシンガポール、中国などに分布する 本種と異なり傘が淡い帯灰白色 本種と異なり傘表面が羊毛状~類フェルト状の外被膜の名残に覆われるのではなく小型の雲母様小粒に覆われる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita griseovelata 本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなくスレートグレイ 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が淡灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が羊毛状~類フェルト状ではなくフェルト状~粉状 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく類球形~広楕円形 本種より担子胞子が短い Amanita pallidoflavescens 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく白色~銀白色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形~円筒形 Amanita viridissima 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりインドではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく緑色 本種と異なり襞が白色ではなく淡色 本種と異なり柄が暗灰色ではなく緑色 本種より担子胞子のQ’値が大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形~円筒形 Amanita cinereopannosa nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく白色~”silvery sheen” 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が羊毛状~類フェルト状ではなく類フェルト状~類ピラミッド状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく楕円形~長形 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が豊富な繊維状菌糸からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita cinereoconia nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく白色~帯灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が羊毛状~類フェルト状ではなく粉状~小型の疣状 本種と異なり子実体に塩化カルシウム臭がある 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形~円筒形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita griseoverrucosa インドに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が灰色~暗灰色ではなく汚白色~帯灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が羊毛状~類フェルト状ではなく小疣状~円錐形 本種と異なり柄が暗灰色ではなく白色~帯灰白色 本種と異なり柄基部の塊茎が便腹形~棍棒形 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (インド新産種) Amanita griseoverrucosa Zhu L. Yang ex Zhu L. Yang 【よく似た種との区別】 Amanita cinereoconia 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり傘が類白色~灰色ではなく白色~帯灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が粉状~小型の疣状 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく長形~円筒形 Amanita tullossiana インドに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種と異なり傘が汚白色~帯灰色ではなく灰色~暗灰色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が小疣状~円錐形ではなく羊毛状~類フェルト状 本種と異なり柄が白色~帯灰白色ではなく暗灰色 本種と異なり柄基部の塊茎が便腹形~棍棒形でない 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (インド新産種) Amanita virgineoides Bas シロオニタケ 【よく似た種との区別】 Amanita gracilior 同じstirps Virgineoidesに含まれる 形態的に類似している 本種と異なり日本、中国、韓国、タイ、インドではなくスペインなどに分布する 本種と異なり傘が白色~僅かに黄色を帯びる白色ではなく白色で老成すると帯黄褐色に変色する 本種と異なり柄の基部が根状 本種より担子胞子のQ’値がかなり大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形 Amanita miculifera(ハイイロテングタケ) 同じstirps Virgineoidesに含まれる 日本に分布する 形態的に類似している 本種と異なり傘が白色~僅かに黄色を帯びる白色ではなく真珠灰色 本種と異なり柄基部が顕著な根状の塊茎状 Amanita polypyramis nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国、韓国、タイ、インドではなく米国などに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される