(仮訳)ブラジル、バイーア州の半乾燥地域の高地に産した印象的な新種、Amanita viridissima
Wartchow, F. 2016. Amanita viridissima (Amanitaceae, Basidiomycota), a striking new species from highlands of the semiarid region of Bahia, Brazil. Plant Ecology and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/botbel/plecevo/2016/00000149/00000002/art00011 [Accessed July 20, 2018].
【R3-05321】2018/7/20投稿

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3行まとめ

ブラジル、バイーア州の森林で見出された菌を検討し、Amanita viridissimaとして新種記載した。
本種は子実体が中型で緑色、外被膜が有色で、担子胞子が長形、時に円筒形であることなどで特徴づけられた。
本種はSolitariae亜節に含まれたが、本亜節において有色の種は非常に稀であり、同じく緑色を帯びる2種とも形態的に異なっていた。
Brazil, Bahia, Chapada da Diamantina, Abaíra, Catolés de Cima, Serra do Barbado, Mata do Tijuquinho

(新種)

Amanita viridissima F. Wartchow
語源…最も緑色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita odorata
同じstirps Cinereoconiaに含まれる
子実体が緑色を帯びる
傘縁部が懸垂状
子実下層が細胞状
本種と異なりブラジルではなくコンゴ民主共和国などに分布する
本種と異なり傘が帯緑青色ではなく帯灰褐オリーブ色~帯灰オリーブ褐色
本種と異なり傘表面の外被膜が綿毛状で縁部にかけて粉状なのではなく中央部が円錐形の疣状であり縁部にかけて粉状
本種と異なり襞が淡クリーム黄褐色ではなく類白色~帯桃色
本種より柄基部の幅が広い
本種と異なり柄表面の外被膜が小型の小鱗片ではなく粉状~類疣状
本種と異なり柄表面に内被膜を伴う
本種と異なり柄基部が根状なのではなく蕪形~紡錘形
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり外被膜の細胞の色が帯緑オリーブ色ではなく褐色で時に色素を欠く
Amanita pelioma
同じstirps Cinereoconiaに含まれる
子実体が緑色を帯びる
傘縁部が懸垂状
柄表面に内被膜を欠く
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりブラジルではなく米国東部などに分布する
本種と異なり傘が帯緑青色ではなく帯緑オリーブ黄褐色
本種と異なり傘表面の外被膜が綿毛状で縁部にかけて粉状なのではなく粉状~綿毛状で時に中央部全体を覆う疣状
本種と異なり襞が淡クリーム黄褐色ではなく淡い帯灰オリーブ色~淡い帯灰黄褐色~淡い帯灰褐色で時に僅かにラベンダー色を帯びる
本種と異なり柄基部が根状なのではなく棍棒形~紡錘形または明瞭でなく、時に根状
本種と異なり柄表面の外被膜が小型の小鱗片ではなく粉状で時に塊茎頂部付近が不明瞭な粉状綿毛状~稀に小鱗片状
本種と異なり子実下層が細胞状ではなく類細胞状~枝状
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり外被膜の細胞の色が帯緑オリーブ色ではなく帯黄色~黄色
Amanita cyanopus
南米に分布する
子実体が緑色を帯びる
子実下層が細胞状
本種と異なりLepidella亜属ではなくValidae亜属に含まれる
本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地などに分布する
本種と異なり傘が帯緑青色ではなく鈍い帯灰色~帯青トルコ石色
本種と異なり傘表面の外被膜が綿毛状で縁部にかけて粉状なのではなく平らなフェルト状のパッチ状、特に縁部付近は微細な内在に近い繊維状
本種と異なり傘縁部が懸垂状でない
本種と異なり襞が淡クリーム黄褐色ではなく鈍く暗い帯灰黄褐色(または淡クリーム黄褐色)
本種と異なり柄基部が根状なのではなく細長い蕪形で時に根状
本種と異なり柄表面の外被膜が小型の小鱗片ではなく円錐形の疣状
本種と異なり柄表面に内被膜を伴う
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり外被膜の細胞の色が帯緑オリーブ色ではなく僅かにオリーブ褐色を帯びる