(仮訳)中国産の新属Ambomucorおよび新種
Zheng, R-Y. & Liu, X-Y., 2013. Ambomucor gen. & spp. nov. from China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000126/00000001/art00015?crawler=true [Accessed January 16, 2015].
【R3-01472】2015/01/17投稿

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3行まとめ

稔性と不稔の2型の胞子嚢を有することなどで特徴づけられるケカビ科の新属Ambomucorを提唱し、2新種および1新変種を含めた。
A. seriatoinflatusおよびA. clavatusは内モンゴル自治区、A. seriatoinflatus var. breviorは新疆ウイグル自治区で採集された。
これらの分類群は胞子嚢柄の分枝、胞子嚢胞子および柱軸のサイズと形状、不稔の胞子嚢の数、不稔の伸長部、最大生長温度などで区別された。
中国内モンゴル自治区シリンゴル盟タイブス旗

(新種)

Ambomucor seriatoinflatus R.Y. Zheng & X.Y. Liu
語源…(属名)両方のMucor属(2型の胞子嚢を有することから)/(種小名)連なった膨大の(不稔の胞子嚢が鎖生することから)
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【よく似た種との区別】
Ambomucor seriatoinflatus var. brevior
中国に分布する
最大生長温度が30℃
本種と異なり胞子嚢柄が稀に輪生することがある
本種より胞子嚢胞子が短い
本種と異なり鎖生する不稔の胞子嚢の数が10(-20)ではなく通常6を超えない
本種と異なり不稔の伸長部がジグザグ状
本種より球形の柱軸のサイズが小さい
Ambomucor clavatus
中国、内モンゴル自治区に分布する
本種と異なり稔性の胞子嚢の柱軸がほとんどの場合球形~類球形または卵状楕円形ではなくほとんどの場合扁平で稀に球形~類球形(ただし本種も小型のものは扁平であることがある)
本種と異なり不稔の胞子嚢が球形~類球形ではなく球形、卵形、楕円形
本種と異なり不稔の伸長部が稀または欠くのではなくしばしば形成する
本種と異なり不稔の伸長部がねじれる
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種と異なり最大生長温度が30℃ではなく33℃
中国新疆ウイグル自治区

(新変種)

Ambomucor seriatoinflatus var. brevior R.Y. Zheng & X.Y. Liu
語源…より短い(胞子嚢胞子のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Ambomucor seriatoinflatus
中国に分布する
最大生長温度が30℃
本変種と異なり胞子嚢柄が輪生することない
本変種より胞子嚢胞子が長い
本変種と異なり鎖生する不稔の胞子嚢の数が通常6を超えないのではなく10(-20)
本変種と異なり不稔の伸長部がジグザグ状でない
本変種より球形の柱軸のサイズが大きい
中国内モンゴル自治区ヒンガン盟阿爾山市

(新種)

Ambomucor clavatus R.Y. Zheng & X.Y. Liu
語源…棍棒形の(不稔の胞子嚢の形状から)

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【よく似た種との区別】
Ambomucor seriatoinflatus
中国、内モンゴル自治区に分布する
本種と異なり稔性の胞子嚢の柱軸がほとんどの場合扁平で稀に球形~類球形ではなく、ほとんどの場合球形~類球形または卵状楕円形(ただし小型のものは扁平であることがある)
本種と異なり不稔の胞子嚢が球形、卵形、楕円形ではなく球形~類球形
本種と異なり不稔の伸長部をしばしば形成するのではなく稀または欠く
本種と異なり不稔の伸長部がねじれない
本種と異なり厚壁胞子を有することがある
本種と異なり最大生長温度が33℃ではなく30℃