(仮訳)オーストラリア、ニューサウスウェールズ州産の被果地衣類の新属、Amphorothecium
McCarthy, PM., Kantvilas, G. & Elix, JA. 2001. Amphorothecium, a new pyrenocarpous lichen genus from New South Wales, Australia. The Lichenologist. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0024282901903305 [Accessed October 27, 2022] 【R3-10005】2022/10/27投稿

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3行まとめ

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州で採集された被果地衣類の一種を検討し、新属新種Amphorothecium occultumとして記載した。
本種は被子器が単純で子嚢が非アミロイド、子嚢胞子が多隔壁であり、側糸と周糸が分枝せず、地衣成分としてアトラノリンおよび”amphorothecic acids”を含むことなどで特徴づけられた。
本種の顕微鏡的構造はおそらくMyeloconis属に最も近かったが、当該属は被子器殻壁が明瞭に2層である点や髄層に黄色または橙色の色素を含む点が異なっていた。
Australia, New South Wales, 15 km W of Ulladulla, Moreton National Park, Pigeon House Mountain

(新種)

Amphorothecium occultum P.M. McCarthy, Kantvilas & Elix
語源…(属名)壺の箱(被子器の形状から)/(種小名)隠れた(被子器がコケにほぼ完全に覆われること、断崖の岩の割れ目に生じることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Myeloconis spp.
子嚢が発達段階全てを通して薄壁
側糸が基部の吻合を除き分枝しない
被子器殻壁が厚壁の周縁菌糸からなる
本種と異なり被子器殻壁が2層からなる
本種と異なり髄層に黄色または橙色の色素を含む