(仮訳)タマチョレイタケ目の新属Anthoporia
Karasiński, D. & Niemelä, T., 2016. Anthoporia, a new genus in the Polyporales (Agaricomycetes). Polish Botanical Journal. Available at: http://www.degruyter.com/dg/journalprintahead.articlelist.resultlinks.fullcontentlink:pdfeventlink/$002fj$002fpbj.ahead-of-print$002fpbj-2016-0017$002fpbj-2016-0017.pdf/pbj-2016-0017.pdf?t:ac=j$002fpbj [Accessed June 14, 2016].
【R3-03016】2016/06/14投稿

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3行まとめ

褐色腐朽菌のAntrodia albobrunneaに対して新属Anthoporiaを提唱した。
ポーランド、ビャウォヴィエジャ国立公園産の本種の標本を検討し、記載文、写真、スケッチなどを掲載した。
本種は狭義のAntrodia属とは子実体の形状や肉質、顕微鏡的形質などが異なり、子実体縁部に不明瞭な菌糸束を有する点がFibroporia属にやや類似していた。

(新組み合わせ)

Anthoporia albobrunnea (Romell) Karasiński & Niemelä
旧名:Antrodia albobrunnea (Romell) Ryvarden
(基礎異名はPolyporus albobrunneus Romell)
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【よく似た種との区別】
Antrodia spp.
子実体が背着生のことがある
本種と異なり子実体が完全に背着生ではなく通常半背着生~傘状
本種と異なり子実体が柔らかいのではなく革質~コルク質でしばしば硬い
本種と異なり子実体形成菌糸層が綿毛状ではなくかなり密に締まる
本種と異なり子実層の細胞が厚壁
本種より担子器が長い
本種と異なり担子器が有柄
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が狭楕円形~円筒形
本種と異なりハイフィディアを有する
本種と異なり骨格菌糸状シスチジアを有する
本種と異なり子実体形成菌糸層上部(基底層)に褐色の生殖菌糸を有するという特徴を欠く
Antrodia serialis(ダンアミタケ)
子実体が背着生のことがある
子実体縁部が黄褐色~褐色
本種と異なり子実体が通常半背着生
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり子実体が柔らかいのではなく革質
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形~円筒形ではなく類紡錘形
本種と系統的に異なる(先行研究)
Amyloporia xantha
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
本種と異なり子実体が柔らかいのではなくチョーク質
本種と異なり子実体の味が苦い
本種と異なり骨格菌糸がアミロイド
本種と系統的に異なる(先行研究)
Fibroporia spp.
菌糸束の形状が類似している
本種より根状菌糸束が顕著
本種と異なり根状菌糸束が褐色ではなく白色または黄色
本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形~円筒形ではなく楕円形
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁
本種と異なり骨格菌糸がアミロイド
本種と系統的に異なる(先行研究)