(仮訳)オオムギおよびその他の植物に根腐病を引き起こす新種Aphanomyces macrosporus
Wikström, M., Persson, L. & Fatehi, J. 2023. Aphanomyces macrosporus sp. nov. Causing Root Rot in Barley and Some Other Plants. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/9/12/1144 [Accessed January 26, 2024] 【R3-11371】2024/1/26投稿

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3行まとめ

スウェーデンおよびデンマークにおいてオオムギなどに根腐病を引き起こした卵菌の一種を検討し、Aphanomyces macrosporusとして新種記載した。
本病害は葉の黄変、茎の褐色化、根の変色などの症状を呈し、他にもホウレンソウやサトウダイコンにも感染が確認された。
本新種は同属他種より造卵器および卵胞子が大型であることなどで特徴づけられた。
Sweden, province of Scania, Kärrarp

(新種)

Aphanomyces macrosporus M. Wikström, L. Persson, & J. Fatehi
語源…大きな胞子の(造卵器および卵胞子のサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aphanomyces raphani
造卵器が大型である
卵胞子が大型である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、デンマークではなくブラジルなどに分布する
本種と異なりオオムギ、ホウレンソウ、サトウダイコンではなくアブラナ科植物のみを宿主とする
本種と異なり造精器が造卵器あたり1から最大8ではなく1から最大3
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces cladogamus
スウェーデンに分布する
同じホウレンソウを宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりムラサキウマゴヤシが宿主として知られている
本種より造卵器のサイズが小さい
本種より卵胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces trifolii
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、デンマークではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりオオムギ、ホウレンソウ、サトウダイコンではなくTrifolium subterraneumなどを宿主とする
本種より造卵器のサイズが小さい
本種より卵胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される