(仮訳)ツユカビ目ペロノフトラ科の新属新種、Aquaperonospora taiwanensis
Ko, W-H. et al., 2010. Aquaperonospora taiwanensis gen. et sp. nov. in Peronophythoraceae of Peronosporales. Botanical Studies. Available at: http://ejournal.sinica.edu.tw/bbas/content/2010/3/Bot513-08.pdf [Accessed December 12, 2016].
【R3-03558】2016/12/12投稿

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3行まとめ

台湾において潅漑用水路から分離されたフハイカビ属類似の卵菌を検討し、新属新種Aquaperonospora taiwanensisとして記載した。
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で、本新属はフハイカビ属とツユカビ属の中間的な属であることが示唆され、造卵器および遊走子の放出様式はフハイカビ属、遊走子嚢の形態はツユカビ属の特徴を有していた。
遊走子嚢柄の有限生長性が識別形質として不安定であることを示すとともに、エキビョウキン目の科レベルの検索表を掲載した。
台湾台中市霧峰区行政院農業委員会農業試験所

(新種)

Aquaperonospora taiwanensis Ko
語源…(属名)水の+ツユカビ属/(種小名)台湾産の
※本種は2016年12月12日現在、MycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Pythium ostracodes
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなく日本などに分布する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの類似度54.6%、nrLSUの類似度87.6%)
Pseudoperonospora cubensis
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくオーストリアなどに分布する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの類似度56.4%、nrLSUの類似度83.2%)
Pseudoperonospora litchii
造卵器に不明瞭な周辺細胞質を有する
培養下でツユカビ属類似の遊走子嚢を形成する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくオーストリアなどに分布する
本種と異なり胞子の放出様式がフハイカビ属型ではなくエキビョウキン属型
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの類似度57.5%、nrLSUの類似度83.6%)