(仮訳)サハリン州産のアジアおよびロシア新産種、Arthonia phaeobaea
Yakovchenko, LS. & Davydov, EA. 2024. Arthonia phaeobaea (Arthoniaceae, Ascomycota) new to Asia and Russia from the Sakhalin Region. Novitates Systematicae Plantarum non Vascularium. Available at: https://binran.ru/en/publications/novosti-sistematiki-nizshyh-rastenij/2322/17118/ [Accessed March 22, 2024] 【R3-11541】2024/3/22投稿

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3行まとめ

ロシア、サハリン州で採集されたArthonia phaeobaeaをアジアおよびロシア新産種として報告した。
本種は沿岸域で岩上に発生しており、従来ヨーロッパと北米の一部のみから知られていた稀産種であった。
本種は非常に目立たない種であり偶然採集されたが、地衣体が褐灰色平滑であることなどで識別可能であった。

(アジア、ロシア新産種)

Arthonia phaeobaea (Norman) Norman
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【よく似た種との区別】
Arthonia cryptica
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
本種と異なり地衣体が帯褐灰色~淡灰色ではなく類白色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2)3–4ではなく3
本種と異なり共生藻がスミレモ属である
Reichlingia dendritica
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の隔壁数が3-4
本種と異なり地衣体が帯褐灰色~淡灰色ではなく類白色
本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状
本種と異なり地衣体にしばしば粉霜を伴う
本種と異なり子器が通常細長いか星形
本種と異なり子嚢胞子が老成すると褐色になる
本種と異なり子嚢胞子の上部細胞が膨大する
本種と異なり地衣成分を含む
Arthonia gerhardii
沿岸域に分布する
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が灰色
本種と異なり地衣体が疣状
本種より子器のサイズが大きい
本種と異なり子器が凸形
本種と異なり初生菌糸体の幅が広い
本種と異なり初生菌糸体が暗色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2)3–4ではなく2-3
本種と異なり地衣成分を含む
Arthonia madreana
沿岸域に分布する
岩上生地衣である
本種より地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が帯褐灰色~淡灰色ではなく白色
本種と異なり子器が埋生する
本種より子器の最大サイズが大きい
本種と異なり初生菌糸体が黒色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2)3–4ではなく1-3
本種と異なり粉子が糸状で屈曲する
本種と異なり地衣成分を含む
Arthonia saxistellata
沿岸域に分布する
本種と異なり地衣体が淡橙色~淡黄褐色
本種と異なり子器が集まりをなして最終的に融合する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が棍棒形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2)3–4ではなく3
Arthonia fusca
ロシアに分布する
岩上生地衣である
本種と異なり珪質岩ではなく石灰岩に生じる
本種と異なり子実下層が暗褐色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2)3–4ではなく1
本種と異なり粉子が桿形