(仮訳)ノルウェー、スヴァールバル産の新種Arthrinium rasikravindrii
Singh, SM. et al., 2013. Arthrinium rasikravindrii sp. nov. from Svalbard, Norway. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000122/00000001/art00050 [Accessed March 16, 2017].
【R3-03844】2017/03/16投稿

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3行まとめ

ノルウェー、スヴァールバル諸島、ニーオーレスンにおいて土壌から分離された菌を検討し、Arthrinium rasikravindriiとして新種記載した。
本種は分生子が暗褐色レンズ形で、赤道面に無色の発芽溝を有し、ITS領域に基づく分子系統解析で独自の系統を形成した。
日本および中国から分離され、A. phaeospermumと同定されていた菌株が本新種であることが明らかになった。
Norway, Svalbard, Spitsbergen, NyÅlesund

(新種)

Arthrinium rasikravindrii Shiv M. Singh, L.S. Yadav, P.N. Singh, Rahul Sharma & S.K. Singh
語源…Rasik Ravindra博士(北極調査インド隊の隊長)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arthrinium phaeospermum
日本に分布する
形態的に類似している(この種に同定されていた例がある)
本種と異なりコムギ属植物が宿主として知られている
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が淡オリーブ色~褐色ではなく淡褐色のものが混じることがある
本種より分生子に風船形の異常型が混じる頻度が少ない
本種と異なり分生子が狭く細長い形状をとることがある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(別のクレードに含まれる、51塩基[10.2%]の差異)
Arthrinium aureum
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードに含まれる)
本種より分生子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(12塩基[2.4%]の差異)