(仮訳)ヒト、ネコ、イヌの新型侵襲性アスペルギルス症の原因となる新種Aspergillus felis
Barrs, V., Doorn, T. van & Houbraken, J., 2013. Aspergillus felis sp. nov., an Emerging Agent of Invasive Aspergillosis in Humans, Cats, and Dogs. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0064871 [Accessed November 10, 2013].
【R3-00005】2013/11/20投稿

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3行まとめ

コウジカビ属Fumigati節に属する新種Aspergillus felisを、侵襲性アスペルギルス症に罹患したヒト・ネコ・イヌから分離した。
Aspergillus viridinutansと同定されていたヒト由来の菌株の中にも、Aspergillus felisと同定されるものがあった。
Aspergillus felisは交配試験によりヘテロタリックであることが判明した。7-10日で子嚢果が形成され、子嚢胞子には発芽能があった。

(関連サイト)

Australia

(新種)

Aspergillus felis Barrs, van Doorn, Varga & Samson
語源…猫の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspergillus viridinutans
分生子頭がうなだれたような形状になる
胞子形成が盛んでない
calMおよびbenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり45°Cで生育できない
calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus fumigatus
本種と異なり50°Cで生育できる
calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartorya aureola
子嚢胞子がレンズ形
子嚢胞子の赤道面に2つの隆起を持つ
calMおよびbenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヘテロタリックでない
calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus udagawae
子嚢胞子がレンズ形
子嚢胞子の赤道面に2つの隆起を持つ
benAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり45°Cで生育できない
子嚢胞子の長径が本種より小さく、短径が本種より大きい
benAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される