(仮訳)裂芽状の地衣体の伸長部を有する新種の地衣、Aspicilia stalagmitica
Paukov, AG. & Davydov, EA. 2020. Aspicilia stalagmitica (Megasporaceae) – a new lichen species with isidia-like thalline outgrowths. Turczaninowia. Available at: https://elar.urfu.ru/bitstream/10995/90036/1/10.14258-turczaninowia.23.1.1.pdf [Accessed May 23, 2021] 【R3-08438】2021/5/23投稿

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3行まとめ

中国新疆ウイグル自治区のアルタイ山脈で採集された地衣の一種を検討し、Aspicilia stalagmiticaとして新種記載した。
本種は珪質岩に生じ、地衣体の小区画が伸長して裂芽状になるという独特の形態を有し、主要な地衣成分としてスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。
ITS領域に基づく分子系統解析により、本種がAspicilia属クレードに含まれることを示した。
中国新疆ウイグル自治区アルタイ市付近アルタイ山脈

(新種)

Aspicilia stalagmitica A.G. Paukov & E.A. Davydov
語源…石筍の(地衣体の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspicilia cuprea
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり地衣体が褐色
本種と異なり地衣体の小区画が伸長して裂芽状になるという特徴を欠く
本種と異なり子器が埋生する
本種より子嚢胞子が長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oxneriaria supertegens
粉子の長さが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣成分を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oxneriaria mashiginensis
地衣体に裂芽状の伸長部を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体が暗色
本種と異なり地衣体の伸長部に粉子器を含まない
本種と異なり粉芽を有する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より粉子が短い
本種と異なり地衣成分として”substictic acid”を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される