(仮訳)中国北東部産の岩上生地衣の新種、Aspicilia volcanica
Ismayil, G., Abbas, A. & Guo, S-Y., 2015. Aspicilia volcanica, a new saxicolous lichen from Northeast China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000002/art00028 [Accessed June 2, 2017].
【R3-04080】2017/06/02投稿

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3行まとめ

中国黒竜江省において火山岩に発生した地衣の一種を検討し、Aspicilia volcanicaとして新種記載した。
本種は地衣体が薄く、帯灰オリーブ色で、側糸が数珠状で分枝、吻合し、地衣成分としてスチクチン酸およびヒポスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種は初め野外でA. cinereaと考えられていたが、地衣体、子器、子嚢胞子の形態や地衣成分に差異が見られ、分子系統解析の結果からも別種とされた。
中国黒竜江省五大連池市風景区

(新種)

Aspicilia volcanica Ismayil, A. Abbas & S.Y. Guo
語源…火山の
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【よく似た種との区別】
Aspicilia cinerea
形態的に類似している(野外で初めに採集された時にこの種と考えられていた)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じAspicilia cinereaグループに含まれる)
本種と異なり地衣体が帯灰オリーブ色ではなくほぼ白色~灰色
本種と異なり子器のサイズがかなり大きい
本種と異なり子器が時に融合する
本種と異なり子実上層がオリーブ褐色~褐色
本種より子嚢胞子が僅かに短い
本種と異なり粉子器が知られている
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される