(仮訳)チリにおいてThelotrema lepadinumに発生した特筆すべき新種の核菌Atronectria thelotrematis、およびThelotrema属に生じる地衣生菌の検索表
Zhurbenko, MP. 2022. Atronectria thelotrematis (Sordariomycetes), a remarkable new pyrenomycete on Thelotrema lepadinum from Chile, with a key to the lichenicolous fungi growing on Thelotrema. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/-Atronectria-thelotrematis-Sordariomycetes-a-remarkable-new-pyrenomycete-on-Thelotrema,155236,0,2.html [Accessed December 12, 2022] 【R3-10143】2022/12/12投稿

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3行まとめ

チリにおいてThelotrema lepadinumに発生した地衣生菌の一種を検討し、Atronectria thelotrematisとして新種記載した。
本種は子嚢殻が黒色で子嚢が円筒形8胞子性、子嚢胞子が無色~時に淡褐色で1隔壁を有することなどで特徴づけられた。
Thelotrema属地衣を宿主とする10種の菌の検索表を掲載した。
Chile, Prov. Chiloé, Isla Grande de Chiloé, Ancud

(新種)

Atronectria thelotrematis Zhurb.
語源…チブサゴケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Atronectria magellanica
南米に分布する
地衣生菌である
本種と異なりチブサゴケ属ではなくウラミゴケ属およびキンブチゴケ属地衣などを宿主とする
本種と異なり果殻がK陰性ではなくK+帯緑黒色
本種と異なり子嚢頂部に小型のリングを有する
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢果孔口の”brown hyphae framing”を欠く
Geejayessia atrofusca
子嚢果が黒色
果殻がK陰性
果殻が乳酸陰性
本種と異なり地衣生ではなく樹皮生である
本種と異なり子嚢果が子座から生じる
本種と異なり子嚢頂部に小型のリングを有する
本種と異なり子嚢胞子が無色または時に淡褐色なのではなく常に無色
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑~ほとんどの場合微細な小疣状なのではなく平滑