(仮訳)Aurantiporus alborubescens – カルパティア山脈における初記録およびその系統的位置に関する覚書
Dvořák, D., Běťák, J. & Tomšovský, M., 2014. Aurantiporus alborubescens (Basidiomycota, Polyporales) – first record in the Carpathians and notes on its systematic position. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM66105.pdf [Accessed August 18, 2014].
【R3-01016】2014/08/19投稿

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3行まとめ

チェコ、ズリーン州のカルパティア山脈から稀産種の多孔菌、Aurantiporus alborubescensを初めて報告した。
ヨーロッパブナの倒木に約25個の子実体が発生しており、形態および分子のデータから本種であることが確かめられた。
本種の系統的位置を明らかにするためにLSUの塩基配列を近縁種と比較した結果、Aurantiporus属の同質性について疑いが生じた。

(カルパティア山脈新産種)

Aurantiporus alborubescens (Bourdot & Galzin) H. Jahn
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【よく似た種との区別】
Aurantiporus fissilis(アメタケ)
形態的に類似しており、違いが僅かである
本種より広範に分布する
本種と異なり子実体が帯桃肉桂色~肉色ではなくいくぶん類白色(ただし乾燥すると汚桃色を帯びることがある)
本種ほど粗長毛に覆われない
本種と異なりKOHで顕著な呈色反応を示さない(ただし本種のKOHに対する反応は異なることがある)
本種と異なり新鮮な子実体に強く甘い石鹸臭を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
Aurantiporus transformatus
乾燥時の収縮の様子が類似している
本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹に発生する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子実体の肉が薄い
本種と異なり孔口のサイズが非常に小さい
本種より担子器のサイズがやや小さい
Mycoacia nothofagi
非常に強い甘い石鹸臭がある
Cortinarius traganus(オオウスムラサキフウセンタケ)
非常に強い甘い石鹸臭がある
Amanita rubescens(ガンタケ)
肉の色が類似している