(仮訳)タケ由来の無性世代と有性世代を有する新属Bambusicola
Dai, D. et al., 2012. Bambusicola, a new genus from bamboo with asexual and sexual morphs. Cryptogamie, Mycologie. …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v33.iss3.2012.363 [Accessed January 30, 2015].
【R3-01513】2015/01/31投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

タイ北部でタケの稈に発生した4種の腐生菌を新属新種として記載した。
基準種のBambusicola massariniaにはテレオモルフとアナモルフの両方を認めたが、1種はテレオモルフのみ、2種はアナモルフのみが見出された。
分子系統解析で本属菌は”Massarineae”亜目、トレマトスフェリア科クレードの内部で独自の系統を形成した。
Thailand, Chiang Rai Province, Doi Tung

(新種)

Bambusicola massarinia D.Q. Dai & K.D. Hyde
語源…(属名)ホウライチク属に生息する/(種小名)Massarina属類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bambusicola bambusae
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり宿主表面の子嚢果が暗色円形の破出した斑点状ではなく暗褐色の斑点状
本種と異なり子嚢果の孔口周囲に黒色のハロを欠く
本種と異なりアナモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola irregulispora
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり分生子柄を欠く
本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく3
本種と異なりテレオモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola splendida
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり分生子柄を欠く
本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく3
本種と異なりテレオモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chiang Rai Prov., Mae Fah Luang University

(新種)

Bambusicola bambusae D.Q. Dai & K.D. Hyde
語源…ホウライチク属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bambusicola massarinia
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり宿主表面の子嚢果が暗褐色の斑点状ではなく暗色円形の破出した斑点状
本種と異なり子嚢果の孔口周囲に黒色のハロを有する
本種と異なりアナモルフが知られている
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola irregulispora
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なりテレオモルフが知られていない
本種と異なりアナモルフが知られている
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola splendida
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なりテレオモルフが知られていない
本種と異なりアナモルフが知られている
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Triplosphaeria spp.
肉眼的形質が類似している種がある
子嚢果の側壁の形状がへり状で類似している
顕微鏡的形質が類似している種がある
本種と異なりTetraploa属類似のアナモルフを有する
分子データにより区別される(先行研究)
Thailand, Chiang Rai Prov., Jiew Santonkok

(新種)

Bambusicola irregulispora D.Q. Dai & K.D. Hyde
語源…不規則な胞子の(分生子に不規則に隔壁が生じることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bambusicola massarinia
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり分生子柄を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1
本種と異なりテレオモルフが知られている
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola splendida
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
テレオモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が針形ではなく類球形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola bambusae
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なりアナモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ciferriella spp.
分生子の形状が類似している
本種と異なり分生子が淡褐色~暗褐色ではなく無色
Thailand, Chiang Rai Prov., Doi Pui

(新種)

Bambusicola splendida D.Q. Dai & K.D. Hyde
語源…壮麗な
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bambusicola massarinia
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり分生子柄を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1
本種と異なりテレオモルフが知られている
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola irregulispora
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
分生子果を形成する
テレオモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が類球形ではなく針形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bambusicola bambusae
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
タケの稈に発生する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なりアナモルフが知られていない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される