(仮訳)タチヒダゴケ科およびイタチゴケ属のコケに高度に特化したコケ生息性子嚢菌、Belonium coroniforme
Döbbeler, P. et al., 2022. Belonium coroniforme Rehm (Helotiales), a highly specialized muscicolous ascomycete on Orthotrichaceae and Leucodon. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd74/T13-Doebbeler-2968.pdf [Accessed April 3, 2022] 【R3-09383】2022/4/3投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

コケ生息菌のBelonium coroniformeについて、宿主-寄生菌の関係に関する知見を包括的にまとめた。
本種は高度な宿主特異性を有し、胞子は人工培地上で発芽せず、宿主から分離されたエンドファイトは全て本種とは異なる木材分解菌であった。
本種のITSおよびnrLSUの塩基配列を決定したところ、宿主の差異にかかわらず全ての配列が同一であった。

(その他掲載種)

Belonium coroniforme Rehm
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Octospora spp.
同じタチヒダゴケ属のコケを宿主とすることがある
絶対寄生菌である
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり子嚢が有弁である
本種と異なり子嚢が非アミロイドである
本種と異なり子嚢胞子が楕円形である
本種と異なり子嚢胞子が単細胞である
本種と異なり付着器を有する
本種と異なり吸器を有する
Belonioscyphella hypnorum
ヨーロッパに分布する
同じタチヒダゴケ属のコケを宿主とする
子嚢盤の色が類似することがある
本種と異なり様々な蘚類および苔類が宿主として知られている
本種と異なり宿主に帯黄色の壊死斑を生じる
本種と異なり子嚢盤が宿主の茎頂に限って生じるという特徴を欠く