(仮訳)チベットにおいて植物の葉から分離された射出分生子を形成する新種、Bensingtonia rectisporaおよびBensingtonia bomiensis
Wang, Q-M., Boekhout, T. & Bai, F-Y., 2012. Bensingtonia rectispora sp. nov. and Bensingtonia bomiensis sp. nov., ballistoconidium-forming yeast species from Tibetan plant leaves. … International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.038117-0 [Accessed June 2, 2016].
【R3-02982】2016/06/03投稿

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3行まとめ

チベット南東部において植物の葉から分離した酵母5菌株を検討し、Bensingtonia rectisporaおよびBensingtonia bomiensisの2新種を記載した。
両種はコロニーがクリーム色~帯褐色であること、非対称形の射出分生子を形成すること、主要なユビキノンがCoQ-9であることなどで特徴づけられた。
また、両種は分子系統解析で本属の基準種、B. ciliataなどと近縁であった。
中国チベット自治区ニンティ市

(新種)

Bensingtonia rectispora F.-Y. Bai & Q.-M. Wang
語源…直線状の胞子の
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【よく似た種との区別】
Bensingtonia bomiensis
チベットに分布する
植物の葉から分離される
射出分生子が非対称形
コロニーの色が類似している
主要なユビキノンがCoQ-9である
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が直線状ではなく通常屈曲する
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bensingtonia naganoensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、メリビオース、ラフィノース、D-グルシトールを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に8塩基[1.2%]の差異)
Bensingtonia pseudonaganoensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、メリビオース、ラフィノース、リビトール、D-グルシトールを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に12塩基[1.6%]の差異)
Bensingtonia ciliata
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエタノール、リビトール、D-グルシトール、コハク酸、クエン酸を資化可能
本種と異なりスクロースを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国チベット自治区ニンティ市ポメ県

(新種)

Bensingtonia bomiensis F.-Y. Bai & Q.-M. Wang
語源…ポメ産の
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【よく似た種との区別】
Bensingtonia rectispora
チベットに分布する
植物の葉から分離される
射出分生子が非対称形
コロニーの色が類似している
主要なユビキノンがCoQ-9である
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が通常屈曲するのではなく直線状
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bensingtonia naganoensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、メリビオース、ラフィノース、D-グルシトールを資化可能
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に16塩基[2.4%]の差異)
Bensingtonia pseudonaganoensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、メリビオース、ラフィノース、リビトール、D-グルシトールを資化可能
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に17塩基[2.5%]の差異)
Bensingtonia ciliata
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエタノール、リビトール、D-グルシトール、コハク酸、クエン酸を資化可能
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化不能
本種と異なりスクロースを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される