(仮訳)中国熱帯域産の特筆すべき多孔菌の新種、Bondarzewia podocarpi
Dai, Y-C., Cui, B-K. & Liu, X-Y., 2010. Bondarzewia podocarpi, a new and remarkable polypore from tropical China. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/102/4/881.short [Accessed April 22, 2015].
【R3-01759】2015/04/23投稿

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3行まとめ

中国海南省においてPodocarpus imbricatusの生木に発生した菌を検討し、Bondarzewia podocarpiとして新種記載した。
本種は孔口が規則的で、担子器が短く、シスチジオールを有し、生殖菌糸が細いことなどで特徴づけられた。
ITS領域に基づく分子系統解析の結果、ミヤマトンビマイ属は2つの内部クレードからなる単系統群であることが示された。
中国海南省楽東リー族自治県尖峰嶺国家森林公園

(新種)

Bondarzewia podocarpi Y.C. Dai & B.K. Cui
語源…マキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bondarzewia guaitecasensis
担子胞子が類球形~広楕円形
担子胞子の隆起が短い
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯域ではなく温帯域に分布する本種と異なり中国ではなく南米に分布する
本種と異なりマキ属ではなくナンキョクブナ属植物を宿主とする
本種と異なり孔壁が全縁ではなく切れ込み状
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子器が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種と異なり菌糸が集まると弱いアミロイド性を示す
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bondarzewia berkeleyi(オオミヤマトンビマイ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯域ではなく温帯域に分布する
本種と異なりマキ属ではなくほとんどの場合ブナ科植物を宿主とする
本種と異なり傘が単生または数個が生じるのではなく瓦重ね状の塊をなす
本種と異なり傘がさび褐色ではなく黄褐色
本種と異なり孔壁が全縁ではなく切れ込み状
本種より担子器が長い
本種より担子胞子の隆起が長い
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種より生殖菌糸の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bondarzewia montana
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯域ではなく温帯域に分布する
本種と異なりマキ属ではなくマツ科植物を宿主とする
本種と異なり傘がさび褐色ではなく帯紫褐色
本種と異なり孔壁が全縁ではなく切れ込み状
本種より担子器が長い
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種より生殖菌糸の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される