(仮訳)ベネズエラ産の不完全糸状菌の新属、Bulbocatenospora
Castañeda Ruiz, RF, Iturriaga, T. & Decock, C. 2000. Bulbocatenospora, a new hyphomycete genus from Venezuela. Mycological Research. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/mycological-research/article/abs/bulbocatenospora-a-new-hyphomycete-genus-from-venezuela/C12205E37C58D73F1E4748030E8858BF [Accessed April 6, 2023] 【R3-10487】2023/4/6投稿

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3行まとめ

ベネズエラの熱帯雨林において落葉に発生したアナモルフ菌の一種を検討し、新属新種Bulbocatenospora complanataとして記載した。
本種は分生子柄が不明瞭で退化的であり褐色、分生子形成細胞がモノトレト型で淡褐色便腹形、分生子が鎖生し褐色広卵状~不規則形で石垣状であることなどで特徴づけられた。
本種は形態的に類似する属とは分生子形成細胞の形態、分生子が鎖生する点、褐色石垣状である点などが異なっていた。
Camino de Interpretacion de la Naturaleza Andy Fields, Estacion Rancho Grande, Parque Nacional Henry Pitier, Estado de Aragua, Venezuela

(新種)

Bulbocatenospora complanata R.F. Castañeda, Iturr. & Decock
語源…(属名)塊茎状の鎖生する胞子(分生子の配置と形状から)/(種小名)扁平な(分生子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Piricauda spp.
分生子形成細胞が節間生
分生子形成細胞がほとんど分化しない
分生子形成細胞が分生子柄一体型
分生子形成細胞がモノトレト型
分生子が暗色
分生子に多隔壁を有する
本種と異なり分生子形成細胞の明瞭な暗色の脱離痕の中ほどに孔を有する
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
Chuppia spp.
分生子形成細胞がほとんど分化しない
分生子形成細胞が分生子柄一体型
分生子が暗色
分生子に多隔壁を有する
本種と異なり分生子形成細胞に顕著な小歯を有する
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
Janetia spp.
分生子形成細胞がほとんど分化しない
分生子形成細胞が分生子柄一体型
分生子が暗色
分生子に多隔壁を有する
本種と異なり分生子形成細胞に顕著な小歯を有する
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
Alternaria spp.
分生子が鎖生する
分生子が褐色
分生子が石垣状
本種と異なり分生子柄が良好に分化する
本種と異なり分生子形成細胞がモノトレト型ではなくポリトレト型
本種と異なり分生子形成細胞に脱離痕を有する
Amoenomyces spp.
分生子が鎖生する
分生子が褐色
分生子が石垣状
本種と異なり分生子柄が良好に分化する
本種と異なり分生子形成細胞がモノトレト型ではなくポリトレト型
本種と異なり分生子形成細胞に脱離痕を有する
Glyphium leptothecium
アナモルフの形態が一見類似している
分生子が鎖生する
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり分生子柄がモノネマまたは束をなす
本種と異なり分生子形成細胞が単出芽型
本種と異なり分生子鎖がほとんどの場合不規則に分枝する
本種と異なり分生子鎖が個々の分生子に分かれることがめったにない
本種と異なり分生子が扁平でない