(仮訳)ポーランド新産種、Callistosporium pinicola
Halama, M. & Rutkowski, R., 2014. Callistosporium pinicola (Basidiomycota), a fungus species new to Poland. Acta Mycologica. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/am/article/view/3522 [Accessed April 25, 2015].
【R3-01768】2015/04/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Callistosporium pinicolaをポーランド新産種として報告した。
本種は南部のシロンスク県においてヨーロッパモミの、北東部のポドラシェ県においてドイツトウヒの、それぞれ腐朽の進行した材に発生した。
本種が近年分布域を拡大している可能性を指摘したが、一方でこれまで見過ごされてきた可能性もあるとした。

(ポーランド新産種)

Callistosporium pinicola Arnolds
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Callistosporium luteo-olivaceum
本種より子実体が束生する頻度が高い
本種より子実体のサイズがやや大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Callistosporium elaeodes
材に生息する
本種と異なり傘がオリーブ色を帯びた汚さび褐色~暗褐色ではなく黄緑色~オリーブ緑色
本種と異なり襞が黄金色・さび黄色・汚オリーブ黄色・帯褐オリーブ色ではなく緑黄色~オリーブ褐色
本種と異なりアンモニアに対する呈色反応を示さない
本種より担子胞子のサイズが明瞭に大きい
Callistosporium olivascens
ヨーロッパに分布する
本種より子実体が暗色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形・卵形・楕円形・広楕円形ではなく扁桃形
本種と異なり縁偽シスチジアを有する(類円筒形)
Callistosporium donadinii
ヨーロッパに分布する
本種と異なりヨーロッパでは地中海沿岸に分布が限られると見られる
本種と異なり傘がオリーブ色を帯びた汚さび褐色~暗褐色ではなくいくぶんワイン色~暗赤褐色
本種と異なり子実体がほぼ無臭~弱い穀粉臭を有するのではなく樟脳またはメントールの臭いがある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が扁桃形
本種と異なり縁偽シスチジアを有する(類円筒形)
Callistosporium foetens
ヨーロッパに分布する
本種と異なり傘表面がオリーブ色を帯びた汚さび褐色~暗褐色ではなく湿時暗オリーブ褐色~帯黒色
本種と異なり傘表面に吸水性を有する
本種と異なり柄が傘といくぶん同色ではなく帯灰オリーブ色
本種と異なり子実体がほぼ無臭~弱い穀粉臭を有するのではなく強い不快臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形・卵形・楕円形・広楕円形ではなく楕円形~いくぶん扁桃形
Calocybe chrysenteron var. cerina
形態的に一見類似している(時に誤同定された例がある)
子実体のサイズが類似している
子実体の初期の色が類似している
本種と異なり腐朽の進んだ材に発生することが稀で、土壌やリターに発生することが多い
本種より肉が厚い
本種と異なり肉が淡黄色~傘・柄と同色ではなく硫黄色
本種と異なりアルカリ溶液に対する帯赤色の呈色反応を欠く
本種と異なり段々苦味がある
本種と異なり傘表皮が分化に乏しい平行菌糸被ではなく毛状被への遷移段階にある平行菌糸被
本種と異なりクランプを有する
Simocybe spp.
形態的に類似している(区別がつきにくいことがある)
Gymnopilus spp.
形態的に類似している(区別がつきにくいことがある)