(仮訳)ブラジル、パラナ州産の新種Calvatia guzmanii
Alves, CR. & Cortez, VG., 2013. Calvatia guzmanii sp. nov. (Agaricaceae, Basidiomycota) from Paraná State, Brazil. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.85.2.1 [Accessed July 30, 2015].
【R3-02057】2015/07/31投稿

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3行まとめ

ブラジル、パラナ州の森林で採集された腹菌の一種を検討し、Calvatia guzmaniiとして新種記載した。
本種は外皮が暗褐色でビロード状~刺状、担子胞子が網目状~小刺状で短い柄を有することなどで特徴づけられた。
本種は外皮、担子胞子、および弾糸の形態などからCalvatia節に含まれると考えられた。
Brazil, Paraná State, Palotina

(新種)

Calvatia guzmanii C.R. Alves & Cortez
語源…菌学者のGastón Guzmán教授に献名(傘寿の記念でもある)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Calvatia lachnoderma
ブラジルに分布する
外皮が暗褐色
本種より無性基部がずっと退化的
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の装飾が密
Calvatia umbrina
外皮が暗褐色
本種と異なりブラジルではなく米国に分布する
Calvatia boninensis(オオノウタケ)
外皮が暗褐色
本種と異なりブラジルではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形~円筒形
Calvatia owyheensis
外皮が暗褐色
本種と異なりブラジルではなく米国に分布する
本種と異なり外皮がビロード状~刺状ではなく小疣状~多角形の疣状
本種と異なり無性基部が縮小するか退化的
Calvatia ochrogleba
外皮が暗褐色
本種と異なりブラジルではなく米国に分布する
本種と異なり森林ではなく牧草地に分布する
本種と異なり外皮がビロード状~刺状ではなく平滑~小区画状
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく類球形
Calvatia subtomentosa
本種と異なりブラジルではなくアフリカに分布する
本種と異なり外皮が暗褐色ではなく淡黄褐色
本種と異なり外皮がビロード状~刺状ではなく僅かにビロード状
本種と異なり無性基部が帯黄褐色ではなく白色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Calvatia cyathiformis(スミレホコリタケ)
ブラジル、パラナ州に分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なりグレバが初め帯黄白色、のちに帯黄褐色~淡褐色になるのではなく紫色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の装飾が網目状~小刺状ではなく刺状
Calvatia rugosa(イロガワリホコリタケ)
ブラジル、パラナ州に分布する
担子胞子の形態が類似している
弾糸の形態が類似している
本種と異なり外皮が暗褐色ではなく橙色
本種と異なり外皮がビロード状~刺状ではなく小区画状~ややビロード状
本種と異なり未熟な子実体に橙黄色の色素を含む
本種と異なり外皮が類球形の菌糸からなる
Lycoperdon excipuliformis
ブラジル、パラナ州に分布する
本種と異なり弾糸の孔がスリット状
Calvatia pyriformis
生息地の植生が類似している
本種と異なりブラジルではなくアルゼンチンに分布する
本種と異なり外皮が桃色を帯びる
本種と異なり外皮がビロード状~刺状ではなく平滑
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく類球形~楕円形