2015年12月14日 (仮訳)コロラド州ボールダー、ホワイトロックス・オープンスペースにおいて見出された地衣類の2新種、Candelariella clarkiiおよびLecidea hoganii Tripp, EA. & Lendemer, JC., 2015. Candelariella clarkii and Lecidea hoganii: two lichen species new to science from White Rocks Open Space, City of Boulder, Colorado. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-118.2.154 [Accessed December 13, 2015]. 【R3-02467】2015/12/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国コロラド州からCandelariella clarkiiおよびLecidea hoganiiの2新種を記載した。 前者は子器が”cryptolecanorine”型で子嚢が8胞子性、後者は地衣体が白色で厚くチョーク質、子器が黒色でレキデア型であることなどで特徴づけられた。 両種は保全生態学的評価の結果、ともに「絶滅寸前」と見なすのが妥当であった。 USA, Colorado, Boulder Co., City of Boulder, White Rocks Open Space (新種) Candelariella clarkii E. Tripp & Lendemer 語源…ハーバリウムの標本管理者、Dina Clark氏に献名 【よく似た種との区別】 Candelariella rosulans 同所的に分布する(米国コロラド州) 同時に発生することがある ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が若草色ではなく卵黄色 本種と異なり子器が”cryptolecanorine”型ではなく”pseudolecanorine”型 本種と異なり子器が明瞭に隆起するのではなく小型の小区画の中央部に埋生する 本種と異なり地衣成分としてブルピン酸およびプルビン酸ジラクトンを含む ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candelariella corviniscalensis 米国コロラド州に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が岩内生である 本種と異なり子器が”cryptolecanorine”型ではなく”biatorine”型 ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candelariella aurella 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なり石灰岩に発生する 本種と異なり子器が無柄 Candelariella citrina 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく涙形 Candelariella corallizoides 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なり地衣体が珊瑚状の小鱗片からなる Candelariella kansuensis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なり地衣体に光沢を有する 本種と異なり”epicortex”が厚いゼラチン質 Candelariella spraguei 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく針形 Candelariella complanata 米国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が黄色 子器が”lecanorine”型 子嚢が8胞子性 本種と異なりソノラ砂漠南部に分布する 本種と異なり地衣体が暗黄橙色 本種と異なり地衣体が盾状の小鱗片からなる USA, Colorado, Boulder Co., City of Boulder, White Rocks Open Space (新種) Lecidea hoganii E. Tripp & Lendemer 語源…ハーバリウムの標本管理者、Tim Hogan氏に献名 【よく似た種との区別】 Lecidea auriculata 米国コロラド州に分布する mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり亜高山帯~高山帯に分布する 本種と異なり地衣体が薄く発達に乏しい 本種と異なり地衣成分を含む(コンフルエンチン酸など) mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecidea tessellata 米国に分布する mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecidea fuscoatra mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplotomma venustum 痂状地衣である 地衣体が白色系 地衣体が厚い 子器が黒色 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有する Lecidella carpathica 痂状地衣である 地衣体が白色系 地衣体が厚い 子器が黒色 本種と異なり地衣体に光沢を有する 本種と異なり地衣体が水疱状 本種と異なり子実上層が暗い帯褐黒色ではなく青緑色 本種と異なり子嚢がレキデア型 本種と異なり子嚢胞子が短楕円形~狭楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり地衣成分を有する Lecidella patavina 痂状地衣である 地衣体が白色系 地衣体が厚い 子器が黒色 本種と異なり地衣体の発達が乏しい 本種と異なり地衣体が白色ではなく灰色 本種と異なり子実層に油滴を含む 本種と異なり子実上層が暗い帯褐黒色ではなく青緑色 本種と異なり子嚢がレキデア型 本種と異なり子嚢胞子が短楕円形~狭楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり地衣成分を有する Rinodina straussii 痂状地衣である 地衣体が白色系 地衣体が厚い 子器が黒色 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有する Rinodina venostana 痂状地衣である 地衣体が白色系 地衣体が厚い 子器が黒色 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有する