(仮訳)Apriona germariの幼虫の腸から分離された酵母の新種、Candida ficus
Hui, F-L. et al., 2012. Candida ficus sp. nov., a novel yeast species from the gut of Apriona germari larvae. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.044214-0 [Accessed November 9, 2016].
【R3-03462】2016/11/10投稿

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3行まとめ

中国河南省において分離されたアナモルフ酵母の一種を検討し、Candida ficusとして新種記載した。
本種はイチジクの材に生息していたApriona germari(カミキリムシ科)の幼虫の腸から繰り返し分離され、この宿主との強い関係が示唆された。
本種はPichia terricolaなどPichiaクレードの種と類似していたが、グルコース発酵能を欠く点などで区別された。
中国河南省南陽市宛城区白河国家城市湿地公園

(新種)

Candida ficus Hui, Niu, Ke et Liu
語源…イチジク属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pichia terricola
ビタミン要求性を有する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくアフリカ、ヨーロッパ、北米などに分布する
本種と異なり昆虫からではなく土壌、果実、水などから分離される
本種と異なりD-グルコースを発酵可能
本種と異なりエタノールを資化可能
本種と異なりDL-乳酸を資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に15.3%の差異[366塩基中32塩基の置換、24塩基のgap])
Pichia exigua
昆虫から分離される
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコースを発酵可能
本種と異なりエタノールを資化可能
本種と異なりグリセロールを資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に15.8%の差異[368塩基中34塩基の置換、24塩基のgap])
Candida rugopelliculosa
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコースを発酵可能
本種と異なりエタノールを資化可能
本種と異なりグリセロールを資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に15.8%の差異[368塩基中34塩基の置換、24塩基のgap])
Candida pseudolambica
昆虫から分離される
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコースを発酵可能
本種と異なりエタノールを資化可能
本種と異なりグリセロールを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida rugosa
ビタミン要求性を有する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコースを発酵可能
本種と異なりエタノールを資化可能
本種と異なり35°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される