(仮訳)中国南西部の熱帯産のAfrocantharellus亜属の新種、Cantharellus hygrophorus
Shao, S-C. et al., 2014. Cantharellus hygrophorus, a New Species in Subgenus Afrocantharellus from Tropical Southwestern China. Cryptogamie, Mycologie. …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss3.2014.283 [Accessed January 14, 2015].
【R3-01464】2015/01/14投稿

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3行まとめ

中国雲南省の熱帯雨林で採集された菌を検討し、Cantharellus hygrophorusとして新種記載した。
本種は子実体が中型~大型で肉質、傘と柄が濃い橙赤色、子実層托が黄橙色であることなどで特徴づけられた。
形態形質(クランプの有無など)および分子系統解析の結果から、Afrocantharellus属を独立属ではなく、アンズタケ属のシノニムとした。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州

(新種)

Cantharellus hygrophorus S. C. Shao, Buyck & F. Q. Yu
語源…ヌメリガサ (Hygrophorus) 属の(全体的に類似することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cantharellus cutirellus
同じCutirellus節に含まれる
顕微鏡的形質が非常に類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくマレーに分布する
本種と肉眼的形態がかなり異なる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus cerinoalbus
同じCutirellus節に含まれる
顕微鏡的形質が非常に類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくマレーに分布する
本種と肉眼的形態がかなり異なる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus splendens
同じCutirellus節に含まれる
熱帯域に分布する
肉眼的形態が類似している(容易に混同しうる)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくアフリカに分布する
本種と異なり子実体に触れると手に色素が付着する
本種より担子器が顕著に短い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hygrophorus spp.
子実体の形態が類似している
襞がよく発達する
襞が厚い
本種と異なり子実体が極めて肉質という特徴を欠く
本種と異なり子実層が厚くなるという特徴を欠く
分子データで区別される