(仮訳)ブラジルの半乾燥地域に産したアンズタケ類の新種、Cantharellus rubescens
Nascimento, CC. et al., 2014. Cantharellus rubescens, a new chanterelle from the Brazilian semi-arid. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/cryptogamie-mycologie2014v35f4a5.pdf [Accessed October 18, 2023] 【R3-11073】2023/10/18投稿

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3行まとめ

ブラジル、セアラー州の半乾燥地域で採集された菌を検討し、Cantharellus rubescensとして新種記載した。
本種はマメ科の生木の幹付近にある材質腐植土の間から発生していた。
本種は子実体が橙黄色で子実層托と肉が強く赤橙色に変色し、柄表面が鱗片状で、傘表皮の末端細胞が厚壁であることなどで特徴づけられた。
Brazil, Ceará, Barbalha, Floresta Nacional Araripe- Apodi, Geossítio Riacho do Meio, 9 km away from the highway CE-60

(新種)

Cantharellus rubescens C.C. Nascimento, F.G.B Pinheiro, Wartchow & M.H. Alves
語源…赤変する(肉が傷ついた時の変色性から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cantharellus aurantioconspicuus
ブラジルに分布する
子実体ががっしりとしている
本種と異なり肉が赤変しない
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の形状が細長い
本種より傘表皮末端細胞の幅が狭い
本種と異なり傘表皮末端細胞が厚壁ではなく薄壁
Cantharellus guyanensis
ブラジルに分布する
傘が黄橙色~橙色
傘縁部が下向きに巻く
子実層托が橙クリーム色
子実層托が襞状
傘表皮が”cuticular”である
傘表皮末端細胞が厚壁
菌糸に全ての組織においてクランプを有する
本種と異なり仏領ギアナにおける分布が知られている
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり柄表面が鱗片状ではなく平滑
本種と異なり傘肉が傷つくと強く速やかに赤変するという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
Cantharellus amazonensis
ブラジルに分布する
本種と異なり傘が明赤色
本種と異なり襞が吻合しない
本種と異なり担子器が主に6胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮末端細胞が厚壁でない
Cantharellus protectus
ブラジルに分布する
子実体が橙黄色
本種と異なり子実体が明色で色褪せると黄色になる
本種と異なり柄が比較的長いのが一般的である
本種と異なり柄表面が鱗片状でない
本種と異なり肉が赤変しない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より傘表皮末端細胞の形状が細長い
本種より傘表皮末端細胞が薄壁