2020年11月14日 （仮訳）菌類のバーコーディングにおける注意点：ベトナム産広義Trametes属のケーススタディにより、誤ってラベル付けされた参照配列にまつわる複数の問題と第三者団体によるアノテーションの必要性が明らかになった Lücking, R. et al., 2020. Caveats of fungal barcoding: a case study in Trametes s.lat. (Basidiomycota: Polyporales) in Vietnam reveals multiple issues with mislabelled reference sequences and calls for third-party annotations. Willdenowia. Available at: https://bioone.org/journals/willdenowia/volume-50/issue-3/wi.50.50302/Caveats-of-fungal-barcoding–a-case-study-in-Trametes/10.3372/wi.50.50302.full [Accessed November 14, 2020] 【R3-07867】2020/11/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ベトナム産広義Trametes属菌を用いてITS配列に基づくDNAバーコーディングを実施した結果、配列に対するラベル付けの誤りが菌類のバーコーディングにおける最重要の問題であることが明らかになった。 現状、菌類の正確な同定を自動化されたパイプラインで実現することはできず、参照配列のレポジトリに対する、第三者団体によるアノテーションの必要性が結論付けられた。 また、命名法上の問題も明らかになり、Cubamyces属を復活させて3種をこの属に移した。 （新組み合わせ） Cubamyces flavidus (Lév.) Lücking 旧名：Trametes flavida (Léveillé) Zmitrovich, Wasser & Ezhov （新組み合わせ） Cubamyces lactineus (Berk.) Lücking 旧名：Leiotrametes lactinea (Berk.) Welti & Courtec. （新組み合わせ） Cubamyces menziesii (Berk.) Lücking 旧名：Leiotrametes menziesii (Berk.) Welti & Courtec.