(仮訳)オマーンにおいてマンゴー罹病木から分離された新種、Ceratocystis omanensis
Al-Subhi, AM. et al., 2006. Ceratocystis omanensis, a new species from diseased mango trees in Oman. Mycological Research. Available at: https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0953-7562(05)00008-0 [Accessed May 1, 2021] 【R3-08373】2021/5/1投稿

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3行まとめ

オマーンにおいて衰退性病害に罹病したマンゴーの材から分離された菌を検討し、Ceratocystis omanensisとして新種記載した。
本種はマンゴーから記録された2番目の本属菌であり、同属類似種とは子嚢果の形態や培養性状などで区別された。
本種はITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析でも独自の系統を形成した。
Oman, Sohar

(新種)

Ceratocystis omanensis Al-Subhi, M.J. Wingfield, M. van Wyk & Deadman
語源…オマーン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ceratocystis moniliformis
子嚢殻頸部の基部が盤状の板状
子嚢殻基部表面に刺を有する
子嚢胞子が帽子形
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオマーンではなく南アフリカ、エクアドルなどに分布する
本種と異なりマンゴーではなくユーカリ属、Schizolobium属樹木などを宿主とする
本種より子嚢殻頸部がずっと長い
本種と異なり菌糸表面に平滑と小粒状の2種類があるという特徴を欠く
本種と異なりコロニーが白色~材木色ではなく白色~灰色または黒色
本種と異なりコロニーが初め果実臭、老成すると発酵臭を発するのではなくバナナオイル臭がある
本種と異なり35°Cで良好に生育するという特徴を欠く
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceratocystis moniliformopsis
子嚢殻頸部の基部が盤状の板状
子嚢殻基部表面に刺を有する
子嚢胞子が帽子形
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオマーンではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりマンゴーではなくユーカリ属樹木などを宿主とする
本種より子嚢殻頸部がずっと長い
本種と異なり菌糸表面に平滑と小粒状の2種類があるという特徴を欠く
本種と異なりコロニーが白色~材木色ではなく白色~中央部が灰色
本種と異なり35°Cで良好に生育するという特徴を欠く
本種と異なりコロニーが初め果実臭、老成すると発酵臭を発するのではなくバナナオイル臭がある
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceratocystis bhutanensis
アジアに分布する
子嚢殻頸部の基部が盤状の板状
子嚢殻基部表面に刺を有する
子嚢殻頸部の平均長のサイズ範囲が同一
子嚢胞子が帽子形
菌糸表面に平滑と小粒状の2種類がある
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオマーンではなくブータンなどに分布する
本種と異なりマンゴーではなくトウヒ属樹木などを宿主とする
本種と異なりコロニーが白色~材木色ではなくクリーム黄褐色~暗オリーブ色~黒色
本種と異なりコロニーが初め果実臭、老成すると発酵臭を発するのではなく腐敗臭がある
本種と異なり35°Cで良好に生育するという特徴を欠く
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される