(仮訳)タイ北部において雑草のChristella parasiticaに発生したサーコスポロイド菌の新種、Cercospora christellae
To-anun, C., Hidayat, I. & Meeboon, J., 2010. Cercospora christellae, a new cercosporoid fungus associated with weed Christella parasitica from northern Thailand. Journal of Agricultural Technology. Available at: http://ijat-aatsea.com/pdf/Jan_v6_n2_10/12 102-IJAT2009_82R.pdf [Accessed April 11, 2017].
【R3-03919】2017/04/10投稿

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3行まとめ

タイにおいて雑草として問題となっているシダの一種、Christella parasiticaの葉に生じた菌を検討し、Cercospora christellaeとして新種記載した。
本種は形態形質および分子系統解析の結果を基にCercospora属に含まれた。
分子系統解析ではCercospora属とSeptoria属、Pseudocercospora属とStigmina属がそれぞれ姉妹群を形成した。
Thailand, Chiang Mai Province, Hang Dong

(新種)

Cercospora christellae Hidayat & Meeboon
語源…ヒメシダ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cercospora apii
同じヒメシダ科のシダを宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり多犯性菌である
本種と異なり”caespituli”が葉の上面に生じるという特徴を欠く
本種と異なり子座が良好に発達するという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄が多数密に束生するという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄全体が膝折状という特徴を欠く
本種と異なり分生子が倒棍棒状~糸状で基部が倒円錐状截断形という特徴を欠く
本種より分生子のへそのサイズが大きい
Cercospora abacopteridis
同じヒメシダ科のシダを宿主とする
葉の両面に病斑を生じる
本種と異なり”caespituli”が葉の上面ではなく下面に生じる
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が多数密に束生するのではなく単生~2-8本が束生する
本種より分生子の最大長が大きい
本種と異なり分生子が倒棍棒状~糸状で基部が倒円錐状截断形なのではなく針状~糸状