(仮訳)アフリカンマホガニーを宿主とする新種の樹脂生菌、Chaenothecopsis khayensis
Tuovila, H., Cobbinah, JR. & Rikkinen, J., 2011. Chaenothecopsis khayensis, a new resinicolous calicioid fungus on African mahogany. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/3/610.short [Accessed June 30, 2015].
【R3-01967】2015/06/30投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ガーナにおいてKhaya anthothecaおよびK. ivorensisの樹脂に発生した菌を検討し、Chaenothecopsis khayensisとして新種記載した。
本種は子嚢に鉤状構造を伴わず、子嚢胞子に微かに縦方向の条線を有することなどで特徴づけられた。
本種はHypsipyla属のガによる食害を受けた材に生じる傾向があり、両者に生態学的関係がある可能性が指摘された。
Ghana, Bobiri Forest Reserve

(新種)

Chaenothecopsis khayensis Rikkinen & Tuovila
語源…Khaya属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sphinctrina leucopoda(エツキイチジクゴケ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり半成熟の子嚢胞子がゼラチン質に覆われる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chaenothecopsis tristis
被子植物の樹液および樹皮を基質とする
本種と異なりガーナではなくヨーロッパに分布する
本種と異なりKhaya属ではなくカエデ属およびシナノキ属植物を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子に1隔壁を有する
本種と異なり子嚢胞子に縦方向条線を有するのではなく平滑
Chaenothecopsis schefflerae
被子植物の樹液および樹皮を基質とする
子嚢果が帯緑色~緑色
子嚢に鉤状構造が知られていない
子嚢胞子が帯緑色
子嚢胞子に点状装飾を有する
本種と異なりガーナではなくニュージーランドに分布する
本種と異なりKhaya属ではなくSchefflera digitataを宿主とする
本種と異なり側糸がゼラチン質の鞘に覆われる
Chaenothecopsis montana
樹脂生菌である
子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり熱帯に分布しない
本種と異なりKhaya属ではなく針葉樹を宿主とする
本種と異なり側糸が密に分枝する
Chaenothecopsis oregana
樹脂生菌である
子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり熱帯に分布しない
本種と異なりKhaya属ではなく針葉樹を宿主とする
本種と異なりKOHで顕著に桃色に呈色する
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
Chaenothecopsis resinicola
樹脂生菌である
子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり熱帯に分布しない
本種と異なりKhaya属ではなく針葉樹を宿主とする
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
Chaenothecopsis tsugae
樹脂生菌である
子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり熱帯に分布しない
本種と異なりKhaya属ではなく針葉樹を宿主とする
本種と異なり柄表面が粉状
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
Mycocalicium chaudhari
樹液を基質とする
本種と異なりガーナではなくインドに分布する
本種と異なりKhaya属ではなくマンゴーを宿主とする
本種より子嚢胞子が球形に近い
本種と異なり子嚢胞子が帯オリーブ灰色ではなく淡褐色
本種と異なり子嚢胞子に縦方向条線を有するのではなく平滑
Mycocalicium viscinicola
樹液を基質とする
本種と異なりガーナではなく南米に分布する
本種と異なりKhaya属ではなくヤドリギを宿主とする
本種と子嚢頂部の形態が異なる
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり子嚢胞子が帯オリーブ灰色ではなく褐色