(仮訳)ピンゴケ型菌類の新種、Chaenothecopsis quintralis
Messuti, MI. et al., 2012. Chaenothecopsis quintralis, a new species of calicioid fungus. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/104/5/1222.short [Accessed July 9, 2015].
【R3-01995】2015/07/10投稿

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3行まとめ

アルゼンチン南西部で採集されたピンゴケ型地衣の一種を検討し、Chaenothecopsis quintralisとして新種記載した。
本種は常にチロエオポッサムの糞から発生し、”capitulum”が黒色半球形、子嚢胞子が褐色単細胞である点などで特徴づけられた。
本種はChaenothecopsis属地衣としては初の糞生の種として報告された。
Argentina, Río Negro, San Carlos de Bariloche, Parque Municipal Llao-Llao

(新種)

Chaenothecopsis quintralis Messuti, Amico, Lorenzo & Vidal-Russell
語源…quintral(現地語でのTristerix corymbosusの名称)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Chaenothecopsis khayensis
子嚢胞子に微かな装飾を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりチロエオポッサムの糞ではなくKhaya属植物の樹脂に発生する
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり”capitulum”が半球形ではなく倒卵形~倒円錐形
本種と異なり子嚢に鉤状構造を欠く
本種と異なり子嚢胞子が中ほどが僅かに狭窄する長楕円形ではなく楕円形~円筒形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mycocalicium viscinicola
南米に分布する
Tristerix属植物の種子に生じる
子嚢胞子の形態が非常に類似している
柄の顕微鏡的形質が非常に類似している
本種と異なりTristerix corymbosusではなくT. longibracteatusを宿主とする
本種と異なり子嚢果に複数の頭部を有することがある
本種と異なり子嚢が消失性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい