(仮訳)Chaetothyrina属の新種、Chaetothyrina mangiferae
Singtripop, C. et al., 2016. Chaetothyrina mangiferae sp. nov., a new species of Chaetothyrina. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.255.1.2 [Accessed October 27, 2016].
【R3-03423】2016/10/28投稿

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3行まとめ

タイ、チエンラーイ県においてマンゴーにすす点病を引き起こした病原菌を検討し、Chaetothyrina mangiferaeとして新種記載した。
分子系統解析ではC. mangiferaeMicrothyrium属菌などに近縁で、カプノディウム目クレードと異なる系統を形成した。
また、バナナ果実にすす点病を引き起こすC. musarumをタイから初めて報告した。
Thailand, Chiang Rai Province, Tar Sud District

(新種)

Chaetothyrina mangiferae Singtripop, Hongsanan & K.D. Hyde
語源…マンゴー属の
※2016年10月28日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Chaetothyrina applanata
盾状子囊殻が表在性
盾状子囊殻が盾形
盾状子嚢殻の剛毛が暗褐色
盾状子嚢殻の剛毛に隔壁を有する
盾状子嚢殻の壁上部が表皮菌糸組織からなる
子嚢が洋梨形~長楕円形
子嚢が二重壁
子嚢胞子が無色
子嚢胞子の隔壁数が1
本種と異なり宿主がマンゴーでない
本種より盾状子嚢殻のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が広楕円形~紡錘状でない
Paramicrothyrium chinensis
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードBに含まれる)
本種と形態的に類似していない
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chaetothyrina musarum
タイ北部に分布する
宿主にすす点病を引き起こす
本種と異なりブラジルなどにおける分布が知られている本種と異なりマンゴーではなくバナナなどを宿主とする
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレードBではなくAに含まれる)

(タイ新産種)

Chaetothyrina musarum (Speg.) Theiss.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stomiopeltis versicolor
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chaetothyrina mangiferae
タイ北部に分布する
宿主にすす点病を引き起こす
本種と異なりブラジルなどにおける分布が知られていない
本種と異なりバナナではなくマンゴーなどを宿主とする
nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレードAではなくBに含まれる)