(仮訳)中国東部産のハラタケ属Spissicaules亜属の1新種を含む4種の特性調査
Dai, R-C. et al., 2016. Characterization of four species including one new species of Agaricus subgenus Spissicaules from Eastern China. Mycosphere. Available at: https://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_7_4_2.pdf [Accessed May 29, 2020] 【R3-07361】2020/5/29投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国の浙江省および福建省で採集されたハラタケ属Spissicaules亜属の4種を検討し、そのうち1種をAgaricus catenariocystidiosusとして新種記載した。
本新種は子実体がNaOHで弱く緑色に呈色し、フェノール臭があり、縁シスチジアが鎖状であることなどで特徴づけられた。
また、A. inthanoensisがKOHで黄変することなど、原記載にないいくつかの形質情報を追加した。
中国福建省麗水市景寧シェ族自治県草魚塘森林公園

(新種)

Agaricus catenariocystidiosus R.C. Dai & R.L. Zhao
語源…鎖生するシスチジアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Agaricus linzhiensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と担子胞子の幅が異なる
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく広楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus brunneopileatus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と担子胞子の幅が異なる
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく長楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus impudicus
本種と異なり襞が傷つくと赤色または帯赤褐色に変色する
Agaricus planipileus
中国に分布する
本種と異なり子実体が切断すると顕著に黄変する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードAではなくDに含まれる)
Agaricus inthanonensis
本種と異なり子実体が切断すると顕著に黄変する

(その他掲載種)

Agaricus inthanonensis L.J. Chen, K.D. Hyde & R.L. Zhao
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(その他掲載種)

Agaricus planipileus R.L. Zhao
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Agaricus catenariocystidiosus
中国に分布する
本種と異なり子実体が切断すると顕著に黄変するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードDではなくAに含まれる)

(浙江省新産種)

Agaricus parasubrutilescens Callac & R.L. Zhao
mycobank_logoSpecies_Fungorum