(仮訳)イタリア南部において新種Biscogniauxia rosacearumにより引き起こされたナシ、セイヨウスモモ、およびマルメロの木の潰瘍病
Raimondo, ML., Lops, F. & Carlucci, A. 2016. Charcoal Canker of Pear, Plum, and Quince Trees Caused by Biscogniauxia rosacearum sp. nov. in Southern Italy. Plant Disease. Available at: https://apsjournals.apsnet.org/doi/10.1094/PDIS-09-15-1037-RE [Accessed October 31, 2019] 【R3-06729】2019/10/31投稿

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3行まとめ

イタリア、プッリャ州の果樹園において潰瘍病のセイヨウナシ、セイヨウスモモ、およびマルメロに見出された菌を検討し、Biscogniauxia rosacearumとして新種記載した。
本種は宿主の幹および枝の樹皮に生じ、無性世代はNodulisporium属類似であり、近縁種とは子嚢および子嚢胞子のサイズや無性世代で区別された。
本種の病原性は接種試験により確かめられ、樹皮表面に子座が形成された。
Italy, Apulia, Canosa di Puglia

(新種)

Biscogniauxia rosacearum M.L. Raimondo & Carlucci
語源…バラ科の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Biscogniauxia mediterranea
イタリアに分布する
樹皮に生息する
ITSおよびTUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランス、米国などにおける分布が知られている
本種と異なりセイヨウナシ、セイヨウスモモ、マルメロではなくブナ属、コナラ属、ウチワサボテン属、ムラサキバレンギク属、オオアザミ属植物などを宿主とする
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり無性世代がNodulisporium属類似ではなくPericoniella属類似である
ITSおよびTUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Biscogniauxia atropunctata
材に生息する
ITSおよびTUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなく米国などに分布する
本種と異なりセイヨウナシ、セイヨウスモモ、マルメロではなくビャクシン属植物などを宿主とする
本種と異なり子座が成熟時有色ではなく白色
ITSおよびTUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される