(仮訳)北半球産の新種Chlorovibrissea korfiiおよび中国新産種Vibrissea flavovirens
Njouonkou, A-L., Watling, R. & Degreef, J. 2013. Lentinus cystidiatus sp. nov. (Polyporaceae): an African lentinoid fungus with an unusual combination of both skeleto-ligative hyphae and pleurocystidia. Plant Ecology and Evolution. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/botbel/plecevo/2013/00000146/00000002/art00011 [Accessed August 10, 2017].
【R3-04286】2017/08/10投稿

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3行まとめ

中国雲南省において材に生じた盤菌の一種を検討し、Chlorovibrissea korfiiとして新種記載した。
本種は同属他種とは淡い帯緑黄色の子嚢盤などで区別され、北半球からのChlorovibrissea属菌の報告は初となった。
また、中国新産種として北京市からVibrissea flavovirensを報告した。
中国雲南省文山チワン族ミャオ族自治州馬関県

(新種)

Chlorovibrissea korfii H.D. Zheng & W.Y. Zhuang
語源…菌学者のR.P. Korf博士に献名
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【よく似た種との区別】
Chlorovibrissea phialophora
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の形状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種と異なり子嚢盤が淡い帯緑黄色ではなく暗緑色~ほぼ黒色
本種と異なり子嚢盤が盤状~僅かに凸形ではなく有柄の頭状
本種より柄が長い
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子頂部の細胞が子嚢内部で類球形~円筒形のフィアライドを形成する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chlorovibrissea albofusca
子嚢盤が淡色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種と異なり子嚢盤が半球形の帽状
本種より托外被層の細胞のサイズが大きい
本種と異なり托外被層の細胞が表面となす角が平行または低い角度ではなく高い角度
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chlorovibrissea bicolor
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢盤の最大直径が大きい
本種と異なり子嚢盤が淡い帯緑黄色ではなく黄色
本種と異なり子嚢盤が盤状~僅かに凸形ではなく類球形または浅裂する
本種と異なり柄表面が綿毛状
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(中国新産種)

Vibrissea flavovirens (Pers.) Korf & J.R. Dixon
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【よく似た種との区別】
Vibrissea truncorum(ピンタケ)
中国に分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される