(仮訳)分子データにより明らかになったケートチリウム目の日和見感染菌の新種、Cladophialophora saturnica
Badali, H. et al., 2009. Cladophialophora saturnica sp. nov., a new opportunistic species of Chaetothyriales revealed using molecular data. Medical Mycology. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/13693780802291452 [Accessed October 12, 2016].
【R3-03378】2016/10/13投稿

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3行まとめ

HIV陽性のブラジル人4歳女児に黒癬様病変を引き起こした菌を検討し、Cladophialophora saturnicaとして新種記載した。
また、本種はブラジル、ウルグアイ、およびオランダにおいて材、リター、バイオフィルターなどの環境から分離された。
本種の全ての菌株は37°Cでも生育可能であったが、40°Cでは生育を認めず、他の多くの日和見感染菌と同様の性質を示した。
Curitiba, Brazil

(新種)

Cladophialophora saturnica Badali, Carvalho, Vicente, Attili-Angelis, Kwiatkowski, Gerrits van den Ende & de Hoog
語源…土星の(分生子の正面から見た形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cladophialophora devriesii
ブラジルに分布する
リターから分離される
病原性が知られている
形態的に非常に類似している
ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国における分布が知られている
ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに6.5%、EF1-αに10.4%の差異)
Cladophialophora arxii
形態的に非常に類似している
ヒトから分離される
ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツにおける分布が知られている
ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される