(仮訳)ヨーロッパ南西部産の新種、Clavicorona angustispora
Requejo, O. et al. Clavicorona angustispora, a new species from Southwestern Europe. Fungi Iberici. Available at: https://micologiaiberica.org/wp-content/uploads/2024/06/Requejo-et-al.-2024_Clavicorona_angustispora.pdf [Accessed June 11, 2024] 【R3-11785】2024/6/12投稿

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3行まとめ

スペインとフランスで採集された菌を検討し、Clavicorona angustisporaとして新種記載した。
本種はヤナギ属樹木の材や落葉上、または広葉樹林の腐植土に発生し、担子胞子の幅が狭く、長楕円形~類円筒形であることで特徴づけられた。
本種はC. taxophilaとともに分子系統解析でかなり独自の系統を形成したが、その種とは発生基質、担子胞子のサイズや形状などが異なっていた。
Spain, Pontevedra, O Porriño, Gándaras de Budiño

(新種)

Clavicorona angustispora O. Requejo, M.L. Castro, G. Corriol & Justo
語源…幅狭い胞子の(担子胞子のサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Clavicorona taxophila
ヨーロッパに分布する
落葉に生じることがあり、養分豊富な土壌に発生する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、フランスではなく米国、カナダ、イギリスなどに分布する
本種と異なりヤナギ属ではなくイチイ属、マツ属、イトスギ属、ヒノキ属、ツゲ属樹木などに生じる
本種と異なり材から直接子実体形成することが稀である
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が長楕円形~類円筒形で中央部がしばしば狭窄するという特徴を欠く
本種より担子胞子のQ平均値が小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される