2017年2月16日 (仮訳)イラン北西部産のスイカズラ属植物上の採集品がInonotus linteus複合体の未記載種であることが示された Ghobad-Nejhad, M., 2015. Collections on Lonicera in Northwest Iran represent an undescribed species in the Inonotus linteus complex (Hymenochaetales). Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1100-9 [Accessed February 16, 2017]. 【R3-03760】2017/02/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イラン北西部においてLonicera caucasicaの生木に発生した材生息菌をSanghuangporus ligneusとして新種記載した。 本種は形態形質およびITS領域に基づく分子系統解析によりInonotus linteus複合体の構成種であることが示された。 本種は子実体が蹄形~三角形で、孔口が近縁の同属他種よりも大型であることなどで特徴づけられた。 Iran, East Azerbaijan, Khoda-Afarin, Kalaleh-Eslami, Darana (新種) Sanghuangporus ligneus Ghobad-Nejhad 語源…木質の(子実体の質から) 【よく似た種との区別】 Sanghuangporus baumii 形態的に類似している(当初この種に同定された) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスイカズラ属ではなく主にハシドイ属植物を宿主とする 本種と異なり子実体が蹄形~三角形でない 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sanghuangporus lonicericola 同じスイカズラ属植物を宿主とする 子実体の形態がいくぶん類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランではなく東アジア(中国、ロシア沿海州)などに分布する 本種と異なり子実体が蹄形~三角形ではなくより扁平 本種より孔口のサイズがずっと小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sanghuangporus lonicerinus イランに分布する(分子同定中) 孔口のサイズが類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランではなくトルクメニスタン、ウズベキスタンなどに分布する 本種と異なり子実体が蹄形~三角形ではなくより不規則形 本種より殻皮がずっと厚い 本種と異なり殻皮に深く不規則な亀裂が生じる 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sanghuangporus alpinus 同じスイカズラ属植物を宿主とする 子実体の外見が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり高山帯に分布する 本種と異なる被子植物を宿主とする 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり子実層に剛毛が頻繁に見られる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される